教員として働いていると、部活の指導はしなければいけないと思います。
今は外部化の話も出てきたりしていますが、現状としてはまだまだ教員が教えなければいけない部分でしょう。
先日、以下のようなツイートをしました。
教員にとってはかなり厳しめの意見かと思いますが、解説したいと思います。
サクッと読める内容になっているかと思うので、ぜひ見てみてくださいね。
教員に部活動の手当てが出ない理由

教員の部活に手当が出ない理由ですが、一言でいうと教員に出す価値がないからです。教員にとっては苦しいですが、割と真実かと思います。
世の中のお金のシステムは割とシンプルで、社会貢献してくれた人に対して莫大な報酬が払われます。たくさんいいことをしてくれた人は、周囲も気持ちよくお金を払うので、報酬も高くなりやすいのです。
一部、悪い稼ぎ方をしている人もいますが、そういう人は取り締られたり、その職業自体が最終的になくなっているでしょう。
そういう目で部活を見てみると、教員は無報酬でやっているかと思うけど、外部に委託することになった時に多くのお金が支払われることがわかりました。地域によっては時給1000円以上になっているケースもあるでしょう。
これは「教員よりも、外部指導者の方が役に立ちます」「教員よりも、外部指導者の方が教え方が上手です」というメッセージでもあるのです。
SNSなどでは文句をいう教員も多いですが、そうではなくて、自分達が指導してもお金が出ないことを、もっと深刻に受け止めていく必要があります。
具体的に出ない理由

では、具体的に教員に報酬が出ない理由としてはどんなものがあるのでしょうか?
上でも書いたんですが、もう少し詳しく見ていきたいと思います。
部活にやる気がない
1つは教員が、部活に対してやる気がないことが挙げられます。今の教員の中で「部活の指導が楽しい!子供にしっかりと指導がしたい!」とやる気を持っている先生はどれだけいるでしょうか?
おそらくほぼ0に近いと思います。SNSなどを見ていても、部活を嫌がる教員はすごく多いです。ただ、それが非常に大きな問題だと思っていて、教員である以上、やる気は出さなければいけません。
中学校の先生になった人は、部活の顧問をすることを分かった上で先生になったのでしょう。なのに、どうして必死で頑張って指導をしないのでしょうか?
それは明らかに無責任なことだとは感じていますね。きちんと態度を改善しなければいけません。
そういう気持ちがないと、いつまで経っても教員に報酬が出ないのは事実でしょう。
体罰が問題になってる
あとは、体罰が大きな問題になっているのもあると思います。最近になってかなりニュースにはなってきましたが、教員の体罰は結構多いですよね。
場合によっては子供がトラウマを抱えたり、大怪我をしているケースもあります。そんな暴力を行っている教員の責任は大きいです。
そういった教員の暴力から保護者も「教員に部活は任せたくないな」と感じているわけです。教員はこの事実をもっと深刻に受け止めないとダメですよ。
まずはしっかりと体罰をなくして、きちんと子供たちを大切に指導できるようにしましょう。
そういった基本的なことからのスタートだと思います。
顧問を断ってる
学校現場では、顧問を断っている先生もいると聞きます。
教員の仕事の業務量が多いから、顧問はできないということだそうです。ただ、僕からすると「あまりに無責任ではないか?」と感じています。
先ほども書いたように、部活の指導があることをわかってて教員になったんですよね。なのに、仕事が多すぎるから「やっぱり、顧問はできません」というのは、あまりにムシが良すぎるでしょう。
教員をやるからには、しっかりと部活にも気合を入れて指導をしなければいけません。
断るなんて論外な話で、休日返上で部活の勉強をするとか、気合を入れてやっていく必要があります。もっと頑張ってくださいね。
スキルが低い
部活指導のスキルが低いのも大きな問題だと思っています。もちろん、教員もプロのスポーツ指導者じゃないですから、完璧に指導することは難しいです。
サッカーを指導するのに、プロのサッカー選手よりも指導力が劣るのは仕方ないでしょう。教員が部活を指導できないのは、残念ですが割と事実です。
ただ、スキルが低いならば、それなりに努力をすればいいのです。保護者とかも教員が指導力があるかどうかよりも、努力している姿勢を評価します。
「サッカーなんてやってことないのに、顧問かよ!」と嘆くのであれば、「サッカーやったことないけど、勉強していい先生になるぞ!」と頑張ればいいのです。
そういう人が信頼されるし、報酬も支払われるようになるのです。まずは努力が必要です。
部活のグチが多い
教員の部活のグチが多いのも、結構ヤバいことだと思っています。職員室とかでも、部活が嫌だったりめんどくさいことを教員どうしで話し合っているんじゃないでしょうか。
ただ、そういったマイナスな態度が子供に伝わっていると思うし、保護者の不信感にも繋がっていると思います。
しっかりと指導ができているなら、世間も教員の待遇を良くするはずでしょう。ただ、待遇が良くならないということは、世間も教員に対して不快感をもっているということです。
今回の部活動外部化の報酬を見れば明らかでしょう。だからこそ、まずはグチを言わずに、淡々と顧問の仕事をしていく必要があるのです。
自分の仕事に向き合うスタンスから、改善しなければいけないのです。
顧問を断るのはやめよう

ということで、現場では部活の顧問を断る先生もいるようです。ただ、普通に顧問を断るのはやめた方がいいですね。
顧問を断ったところで現状は変わらないし、他の先生が一生懸命に顧問をやっているのに、自分だけ断るのは協調性がなさすぎるでしょう。
そうではなくて、どうすれば指導がうまくなるのかを必死で考えることです。教員と部活はセットなのです。もう離れられないのです。
教員が部活を指導すればタダ働きなのに、外部指導者は高報酬って、あまりに教員にとっては情けない話だと思います。
まずはしっかりと教員が部活に対してプライドを持って、勉強するようにしましょう。
すぐには変わらないかもしれませんが、少しずつの努力で、確実に教員の信頼は戻ってくると思います。
まとめ
教員の部活の手当が出ないのは、現状だと当然だと言えます。
まずは教員自身が、自分を変えるためにどんどん努力をしなければいけないでしょう。

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