教師のバトンの炎上が見ていて気分が悪いと感じることがあるかもしれません。
早く、状況が良くなってほしいとも感じますね。
- 教師のバトンの炎上を無くしていくにはどうしたらいいの?
- 炎上が早く収まらないだろうか。
上記のように考えている人もいることでしょう。
そこでこの記事では、元教員の立場から教師のバトンの炎上をなくしていく方法について分析をしていきたいと思います。
3分程度で簡単に読める内容となっていますので、ぜひ見てみてくださいね。
教師のバトンでの炎上をなくす方法

まず、教師のバトンの炎上をなくす方法についてですが、ほぼ答えは出ています。
「労働環境を改善すること」です。
今、先生たちの負担は多く、本来は教員がやらなくてもいい仕事までこなさなければいけない状態になっています。
また、土日まで出勤している先生もいるために、ろくに休みを取ることもできなかったりします。こんな状態では、まともな精神状態ではいられないですね。
しかし、それに対して国がしているのが「新しい制度を取り入れる」「教員がいないから、採用のハードルを下げよう」といった的外れな取り組みになっています。
「これだけ労働環境が悪いと言っているのに、なぜ改善しない?」というシンプルな思いから教師のバトンは炎上しているわけですね。
実は、教師のバトンは割と簡単に改善することができるのです。しかし、取り組んでもらえていない現状があるわけですね。
炎上をなくすための取り組み

では、実際に炎上をなくしていくためにはどんなことが必要になってくるのでしょうか?
以下の点を改善していくと、炎上が少なくなってくるのではないかと感じています。
パトロールをなくす
1つはパトロールをなくすということですね。短い時間のように思えるかもしれませんが、結構時間を消費するやっかいな仕事だと感じています。
週に何回か子供が帰る時に教員が見守ります。朝の登校時も子どもの交通整理をします。不審者情報があれば、パトロールをすることもあります。
1つひとつは短い時間かもしれませんが、外に出るのはかなりの労力ですし、全員を見守らなければならないと思うと心労も大きいです。
毎日のパトロールの時間を他の人に委託して、その分の時間で他の業務や会議が進められれば、帰宅の時間も早まるかと思います。
パトロールは教員がやる作業ではないですね。
会議はリモート(時間制限)
僕は、全ての先生が毎日学校に来て、顔を合わせて仕事をするのは無駄かと思っています。
もちろん、子供がいる時間は学校にきて直接授業が必要かもしれません。
しかし、子供が帰ったあとの仕事については自宅でもできるような気がします。個人情報の問題もあるかもですが、それよりも教員の働きやすさを確保する方がよっぽど重要かと思います。
子供が帰宅後は、教員がフルリモートで働けるようにして、会議もZoomなどを使ってリモートで行えるようにするのがいいと思います。
そして、大事になってくるのが時間制限です。今の学校の会議は、関係ない先生がダラダラと話していることが多いです。
正直無駄な時間ですし、その時間は仕事が手につかなかったりします。なので、20分なら「20分」というように、最初に時間を設定してしまいましょう。
そうすることで、本当に大事なことだけ話し合いができますし、労働条件も良くなってくるかと思います。
子供の健康状態はアプリで
子供の健康状態について、朝に毎回点呼をとってチェックしているかと思います。
あの作業についても無駄ですね。健康状態を教員が把握しなきゃ行けなかったり、記入が面倒だったりします。
今はアプリなども発達してきているので、保護者に健康状態の入力を一任するのがいいかと思います。子供の健康状態を毎日把握しておくのは、親の責任です。
学校では、授業を担任以外の人が行うことが多く、朝の会の時間をどれだけ短くできるかが重要だったりします。
たとえば1時間目を他の先生が行う場合、朝の会を早く切り上げないといけないプレッシャーがあります。
それらをなくすためにも、アプリを使うのが有効です。
文字ツールでの連絡
連絡手段についても、今は電話を使っているケースが多いかと思いますが、どんどん文字ツールを活用していくべきです。
具体的には、chatworkやラインなどを活用するといいと思います。
保護者への連絡については、上記の文字ツールを使っていくのです。電話の場合は、たとえば相手が電話に出なかった場合、再度かけ直さなければいけません。
この場合1つの仕事に対して、何度も電話する手間がかかるわけですから、どう考えても非効率なわけです。
そこで、文字ツールであれば1度連絡しておけば、あとは保護者のタイミングで返してもらうことが可能です。
もちろん、重大な事故などがあった場合は電話ですぐに連絡が必要かもしれませんが、急用でないのであれば文字ツールがベストです。
また、教員同士も無駄な会話が多すぎです。
職員室での会話をできるだけ少なくして、業務に必要なことだけメールでやりとりすれば十分かと思います。
手当てを増やす
教員の手当についても少な過ぎです。修学旅行の付き添いや、部活の練習試合など、教員は心労のかかる仕事がとても多くあります。
休日を返上で行っていることなどもストレスでしょうし、修学旅行では寝れなかったりします。子供をずっと見張っているストレスもあります。
これらを加味すると、相当な報酬がもらえないと、割りに合わないわけですね。
しかし、現在の手当をみると、時給の最低賃金すら稼げていないのではないでしょうか。こういった状況では、教師のバトンの炎上が止まるわけはないです。
しっかりと、十分な手当を渡して、教員が働きやすくなるような工夫が必要です。
休暇を増やす
教員の休暇を増やしていくことも非常に重要になります。
多くの教員は週休2日制で働いているかと思いますが、ほとんどの人は丸々2日休めるケースは少ないかと思います。どちらかは出勤しているのではないでしょうか。
それは、あまりに業務量が多いからでもありますが、しっかりと休暇を増やすことで炎上が収まってくることは考えられます。
しっかりと教員が休んでリフレッシュできるようにすることで、メンタル的にも安定してきますし、子どもに向き合おうという気持ちが出てくるはずです。
映像授業を取り入れる
映像授業を取り入れるのもいいかと思います。労働環境が一気に改善されますね。
すべての授業を教員が企画して、それの授業を毎時間やるのは、結構大きなストレスかと思います。
そこで、あらかじめ収録してある映像の授業を流せば、教員の指導の負担を減らすことができます。
勉強がわかっていない生徒につきっきりで教えることもできますし、教師は映像を流したまま別の作業もできるようになるかと思います。
指導案や、授業のアイディアを教員が毎回考えるのはムダです。
誰かが考えた授業をマネしたり、映像で流しておくだけで十分に効果的だと思います。
炎上は今後も続く

教師のバトンの炎上についてですが、残念ながら今後もなくならず、続くと考えます。
というのも、状況を改善しようとする気配が見られないですね。#教師のバトンが見られているかどうかも怪しいです。
とはいえ、現場で働いている先生などは今も大変な思いをしていますし、職員室では相談できる相手がいなかったりします。
指導に関しての相談はできるかもしれませんが、労働環境や働きにくさなどの相談は難しいからです。
なので、今後も一つのグチを言う1つの方法として、#教師のバトンは残り続けるような気がします。
僕も実際に教員時代に教師のバトンを見たりしていましたが、なかなか本音で相談できるところはなかったし、教師のバトンをみることで、少し気持ちが楽になったからです。
同じような環境の人を見ることができるのは大きいですね。
まだまだ残り続けると考えられるでしょう。
まとめ
教師のバトンの炎上がなくなるのは、時間もかかりそうなことです。
今後の改善に期待していきたいところですね。
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