教員が授業研究をしても、僕には追いつけない話

僕 追いつけない アイキャッチ 教員

ごめんなさい、超ビッグマウス発言のタイトルになってしまいました。割と教員に対して事実かと思っていますので書いていきたいと思います。

教員が一生懸命に授業研究をしたところで、「僕の教員時代」「今の僕」には本気で追いつけないと思っています。

  • 授業研究をしても追いつけないって本当なの?
  • 具体的に追いつけない理由が知りたい

上記のように考えている人に向けて、元教員の立場からその理由などを解説したいと思います。

2〜3分くらいで簡単に読めるかと思いますので、ぜひ見てみてくださいね。

教員が授業研究をしても、俺には追いつけない話

俺 追いつけない

タイトルの通りですが、多くの教員の授業研究に関してはムダだと思っています。気持ちを読み取ることにコミットしていないからです。

たとえば教員の研究だと、多くの場合は「何を話すか」「どうやって進めるか」に焦点を当てることが多いです。要は、教員が面白いことを仕掛ければ、自然と子供がついてきてくれると勘違いしている人が多いのです。

ただ、僕含め、おそらく割と授業が得意な先生は考え方が違うはずです。自分が授業を考えるのではなく「子供の意見を聞きながら」授業を作っていくのです。

そこに自分の意志はほとんどありません。故に、指導案から大きく外れて授業をすることもあります。

ただ、そういった先生は現場ではほとんど評価されません。管理職だって、指導案に書いてある内容をその通りに進めた先生が実力があると評価するし、いい先生だと考えます。

ただ逆に言えば、指導案通りに教員が進めたということは、「子供が教員の指導案に合わせてあげた」ということにあります。多くの先生は子供を無視して授業を進めるのでこの事実に気づけません。

「子供の声を聞いて授業する」「指導案に合わせて無理やり子供を引っ張る」。このどちらが良いのかは、言うまでもなく明らかでしょう。

追いつけない理由

追いつけない 理由

少し自分でつけた、冒頭のタイトルが恥ずかしくもなってきましたが・・・

現役教員の皆さんが僕含め、退職した教員たちに追いつけない理由を書きます。

教員がセンスだから

まず、教員の仕事がセンスだからです。これは紛れもない事実です。もちろんセンスのある人が努力をすれば圧倒的にいい先生になれるはずです。

ただ、そもそものセンスのない先生が頑張り続けたところで、いい結果を出すことはできないのです。日本でも活躍している先生がいますが、たとえば認知度が高かったり、信頼されている教育者って基本的にはセンスがあります。

そのセンスというのは「他人の気持ちを敏感に読み取る力」です。教員の仕事は繊細であるほど有利です。子供の気持ちがわかればそれを授業に活かして、より子供の満足度を上げることができます。

繊細な先生であれば、子供の困っていることに早く気づけるので不登校なども減らすことができます。とにかくいいことづくしなわけです。

一方で繊細な先生は職員室に耐えられずに休職したり、別の環境に転職することもあるでしょう。そんなことからも、鈍感な先生ばかりが職員室に残ります。

鈍感で無能な先生が、教員を辞めて努力をしている人に勝てるわけがないのです。

保護者から嫌われてるから

僕は、教員時代は割と保護者と仲が良かった自信があります。もちろん、すべての保護者に好かれることは不可能ですが、他の教員よりは好かれていたとは思います。

なのでPTAとかもほかのクラスよりも早く決まっていたりしたり、授業参観の時に応援の声をもらったりしていました。多くの教員は保護者を雑に扱うので、保護者から嫌われているケースがほとんどかと思います。

ただ、保護者と子供は繋がっているケースがほとんどなので、保護者から嫌われると子供からの好感度を上げることはできません。これが難しいポイントです。

なので、そもそもの授業をやる前段階の状況が、現役教員と僕とで、全然違うわけです。

そりゃ、僕に追いつけるわけないよな・・・と感じたりはしています。

子供が授業を楽しみにしていないから

みなさんの授業を、子供は楽しみにしているでしょうか?もちろん教員は忙しいでしょうから、すべての授業をしっかりと準備するのは不可能だと思います。

ただ、週に1〜2本くらいは子供が楽しみにする授業を作っておきたいところです。僕は、子供たちが授業を楽しみにしていたことも知っているし、小学生なのに中学生の参考書を読んでいる子とかもいました。

それくらいの意識に引き上げられていたと感じるわけです。自分で言うのもアレですが。

なので授業が教員の仕事なのに、子供が楽しみにしていない時点でオワコンだと思うわけです。

必死で授業研究をしなければいけないし、子供が興味を持てるようにしなければいけません。

とはいえ、そういった工夫すら出来ない教員ばかりなので、ダメだろうな。って感じています。

授業準備の方法がわかっていないから

多くの教員は授業準備の方法がわかっていないと思います。もちろん教員の世界がおかしいこともあるので、正しい準備が出来ていないことも多いのです。

たとえば教員の世界だと、先輩が言ったアイディアをそのまま実践しないと怒られたりします。「自分が言ったことを、なんでやっていないんだ!」とか怒り出すわけですね。

ただ、そもそも今の教員のベテランとかって無能な人ばかりなので、その人に従ったところでいい授業ができるわけがないのです。

きちんと、自分で本で勉強したり、自分のクラスの子の様子を見ていかなければいけません。僕は割と先輩の意見を無視しつつやっていたこともあるかと思いますが、現場の先生よりは実力があった自信もあります。

その辺りの差は大きいかと感じています。

頭の回転が違うから

今の教員は忙しいので、授業準備はなかなかできないでしょう。ではどうやって授業準備をするかと言うと「事務作業が終わった後」にやるのが一般的です。

教員の仕事は膨大な作業があり、これを終わらせた後ではないと、授業準備をすることはできません。そうすると大事になるのが「いかに事務作業を早く終わらせるか」ということになるのです。

ただ、多くの先生は業務効率化を考えずにダラダラ働いていたりします。結果的に時間がなくなって授業準備をする暇もなくなってしまうのです。

そうではなくて、しっかりと頭を使ってどうすれば仕事が早く終わるのかを考えることが大切です。ITを使ったり、納期から逆算すれば本当にやるべき仕事は少ないことに気づけるはずです。

そうすれば、もっと授業をしっかりと考えつつ、クオリティの高いものができるようになるでしょう。

しっかりと配慮して欲しいところですね。

授業研究がムダだと知ってください

ムダ 知って

とはいえ、何度も言いますが、無能な先生が授業準備を頑張ったところで、基本的にはムダでしかないです。

大体3年くらい教員をやっていると、自分が教員に向いているかどうかって見えてくると思います。授業をやっても「子供が食いついてないな」「他の先生の授業よりも明らかに劣っているな」と感じることもあるでしょう。

もちろん努力でカバーできる面もあるかもしれませんが、この記事でも書いたように、そもそもの教員としてのセンスがない場合もあるわけです。

なので、「授業をしっかり研究すれば、いい授業ができる!」という幻想は捨てて、まずは本当に自分にセンスがあるかどうかを見極めるようにしてみてください。

そうすると、教員以外にも自分に合った仕事が多くあることに気づけるんじゃないかとは感じています。

まとめ

僕も決して教員としてすごく優秀だったとは思いませんが、とはいえ今の現役教員よりは、授業に自信はあった気がします。

僕は6年で辞めましたが、おそらくほとんどの教員は定年まで僕の授業力には追いつけないと思います。

しっかりとそこを認めてくださいね。

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