問題教師がいて困っているという保護者の方はいると思います。
子供のためにどうしたらいいのかなどは迷ってしまいますね。
- 教育委員会に通報した方がいいのだろうか。
- 通報するのにすごく勇気がいるなあ。
上記のように考えている人もいることだと思います。
そこでこの記事では、実際に元教員として働いてきた筆者が、教育委員会に通報することについて詳しく解説をしていきたいと思います。
3分程度で簡単に読むことができますので、ぜひ見てみてください。
問題教師がいたら教育委員会に通報すべき

タイトルの通りです。
自治体によっては、弁護士を通じて教育委員会に伝えることができるシステムがありますね。
非常に素晴らしいことかと思います。
すべての自治体が、ここまでの制度が整っているのかは不明ですが、少なくとも、教育委員会に相談したり通報したりすることが、決して悪いことではないことがわかります。
もちろん、いきなり教育委員会に通報するのは、あまり良くないことかもしれません。
学校側も戸惑ってしまいますし、担任も困ってしまいます。
なので、順序的には学校に相談しつつ、それでも改善しないとか、法令違反をしているとか、明らかにまずい状況の時に相談していくのがベストだといえるかもしれません。
教育委員会に通報する基準

では、実際に教育委員会に通報するには、どんな基準で考えていけばいいのでしょうか。
以下を参考にするといいかと思っています。
法的な違反をされた
まず、法的な違反をされた場合にはすぐに通報していいと思います。
- 体罰
- 侮辱
- 窃盗
上記のものなんかは、教員云々のまえに、法律に引っかかりますよね。
体罰によって大きな怪我を負った場合には明らかに暴行に関する罪が問われると思いますし、侮辱についても人が嫌がることを平気で何度も言われる時には、侮辱罪に問われる可能性もあるでしょう。
また、生徒のものを勝手にとっていたりすれば窃盗の罪に問われる危険もあるかと思います。
このように、教師の振る舞いについては、罪に問われる可能性のあるものも多くあります。
こういったものについては、緊急性が問われますから、場合によっては教育委員会にすぐ伝えるなどのスピード感が必要になるかと思います。
学校側が失礼な対応
学校によっては、何かを相談した時に割と好意的に相談にのってくれるケースがあるかと思います。自分が話した時に、しっかりと聞いてもらえたりすれば嬉しいですね。
そういう場合には、教育委員会に相談せず、学校側で解決してもらった方が手っ取り早いかもしれないです。
しかし、その一方で学校側が全然対応してくれず、話を聞いてくれないケースもあると思います。
主に管理職の種類などによって変わることもありますが、こういった場合は教育委員会に相談しつつ、毅然とした態度を取る必要があるでしょう。
「教育委員会にまで相談した親」というレッテルが貼られるリスクがあるため、慎重な判断が必要ですが、子供のためにはかなり効果があると考えていいでしょう。
学校側に改善が見られない
学校側に相談したら、おそらく「はい、わかりました!」的な感じで了承してもらえるケースもあると思います。
しかし、大切なのはその後です。子供への対応に何も変化がないようであれば、意味がないでしょう。
しばらく様子を見てみて、変わっていないようであれば教育委員会に相談してみるのも1つです。
学校に相談した後に、すぐに教育委員会に相談してしまうと、せっかく取り組もうとした学校側からの信頼を失うことにもなりかねません。
焦る気持ちもよくわかりますが、少し待って様子をみる余裕を持つように心がけましょう。
子供に対しての対応が雑
子供が何かあったときに、学校側に相談する人もいるかもしれません。
しかし、相談した後から、担任の子供への接し方が雑になるケースも考えられます。
ほとんどのケースで、完全な解決まではいかなくても、なにかしらの変化は見えてくるはずです。完全に放置する担任も少ないことでしょう。
その一方で、親から注意を受けたことを恨んで、子供への対応がさらに雑になる担任もいるかもしれません。
そういった場合は、学校側に対応がひどくなっていることを伝えつつ、すぐに教育委員会への通告も検討した方がいいといえます。
学校側に変化が見られないなら、他の手段を考えた方が建設的です。
担任に改善が見られない
上記で挙げたように、担任に改善が見られないのなら、すぐに他の機関にいきましょう。
学校側が、子供の状況について、完全にスルーをしている可能性もあります。これも割と教育業界でへありがちなことだと思いますね。
だまって我慢しているのも1つの方法ですが、子供のためにも、すぐに動く行動力が大切になる時もあります。
親の力で変わる部分は大きいので、勇気をもって教育委員会に伝えていくのが1つです。
教育委員会に期待しないのが大切

上記で教育委員会に伝えていくことについて書きました。
しかしながら、教育委員会に伝えても改善しない可能性も高いです。というのも教育委員会が第三者の機関ではなく、学校側の機関でもあるからです。
元々、公立学校の教師だった人が教育委員会に行ったりもしています。
そのため、公正なジャッジではなく、悪いことがあっても教員側の味方につく可能性が高いです。
そこは、あまり期待しない方がいいでしょう。もちろん一度相談してみる価値はありますが。
それよりも、保護者の人が大切にすべきなのは「親子の距離感」です。不登校になったり、子どもが精神的に不安定になっている人を見ると、親子の時間がしっかりともてていないケースが多いです。
子供は学校でストレスを溜めます。その程度は人によって違いますが、往々にして子供に向き合っていたり、PTAなどで親が教育に熱心だったりすると、比較的子供も精神的に安定しています。
不登校になる子の親は、仕事に邁進していて子どもとのコミュニケーションを怠っていたり、授業参観でも子供を見ないで携帯をいじったりしています。
子供の話を聞くだけでも十分です。1番の味方である親が子供に向き合うだけで、子供は大変な学校生活を少しラクに捉えることができます。
今は共働きで時間を取る余裕などもないですが、もし経済的に大丈夫なようなら、仕事を辞めて子供と向き合ったり、在宅で働ける仕事で、子供との時間を確保してほしいと考えています。
まとめ
場合によっては、教育委員会に相談してみる価値はあるでしょう。
今回の記事を参考にしていただけますと幸いです。
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