教員は安定している仕事なのか【元教員が解説】

学校は安定 教員

こんにちは!

今回は、「教員という仕事が安定しているか?」ということについてです。


教員って安定していると思いますか?

多くの人は、給料が安定しているし身分も保証されている良い仕事と思っているのではないかと思います。


今回は、教員が安定しているか気になる人に向けて、元教員だった私が真実を書いていこうと思います。

これから、教員になる人の参考になればと思います!

教員は安定している仕事なのか

安定している

教員が安定しているかということについてですが、結論からいうと「お金の面では安定しているけど精神的には不安定」だと思います。

多くの方が考えているように、教員はお金の面ではすごく安定しているなーと感じます。


しかし、精神面では他の仕事以上に不安定なことが多いんじゃないかと思います。

くわしく説明をしていきたいと思います!

お金の面では安定

教員はきっちり仕事をしておけば、毎月決まった日に給料が入ってきます。

この安定感はすごく大きいと思います。


給料についても、長く勤務すればするほど昇給していきます。

毎年、安定的に昇給していくのはすごくうれしかったですね。



少しくらい自分がヘマをしてしまっても、給料に特に影響もないですね。

仕事に関わらず給料をしっかりともらうことができます。


また、ボーナスについてもしっかりと保証されています。

大体、ふだんの月給の2倍くらいです。

ボーナスについては成績率によってもらえる額が決まるのですが、たとえ成績が悪かったとしても大きく減額されることもありません。


ふつーにありがたいですよね!笑

定年後も保証

人生100年時代と言われていますから、退職後のお金も気になるところですよね。

公立教員であれば退職金がしっかりと保証されているのも魅力です。


調べてみると、公立教員の定年退職金は平均約2200万円となっています。

中小企業の約2倍にもなるそうですね!驚きです!


これだけしっかりともらえるわけですから、金銭的には安定しているということになるでしょう。

精神的には不安定

教員 不安定

お金の面では安定していますが、「精神的には不安定だな〜」というのが私が教員をやってみて思うことです。

たとえば、教員が多忙化で問題になっているということは聞いたことがあると思います。

毎日すごく忙しいですから、常に仕事の大変さでいつ体調を崩すかわからない状態です。



また、担任で自分のクラスに対応が難しい児童がいるとすごくストレスになります。

対応が難しい子がいると、担任が年度途中で体調を崩して休職してしまうこともよくあるのです。



ほかにもモンスターペアレントに当たったりすることもあります。

モンスターペアレントへの対応も日々メンタルが削られていきます。

対応することになったらかなり厳しいのではないでしょうか。

たとえば、今年は運良くいいクラスに恵まれていたとしても来年は問題児を見なきゃいけないかもしれない。
モンスターペアレントの対応をしなくちゃいけないかもしれない。

今後どうなるかわからない不安はずっとありました。


ほかにも、教員同士の人間関係も大きなストレスになってくると思います。

「教員の常識は世間の非常識」という言葉があるように、意味わからない理不尽なことをたくさん言われると思います。

イジメもあるかもしれません。

派閥も存在します。



こう考えると、すごく精神的に不安定な要素が大きいと思います。

いつまで身体がもつかというのを常に気にしなければなりません。

教員は安定していない

いままで書いたことをトータルで見ていくと、個人的に教員は安定していないと思っています。

お金の面では、決まった日に給料がもらえるしイイと思うかもしれません。

とはいえ、給料が減額されているのも事実です。


残業代についてもありません。

教職調整額という、少ない金額がもらえるだけです。(月額の4%)


一方、教員に求められることは日々増えてきています。

小さな雑務や近隣のパトロールなどやることもすごく多いです。

こういったことを考慮していくと、精神的な不安定さはこれからもどんどん増していくと考えられます。

安定させるためには努力が必要

教員をやってて思ったことは、教員を続ける上でそこまで努力が必要ではないということです。(あくまで個人の意見です!)

がんばってもがんばらなくても、ちゃんと給料をもらうことができます。

悲しいことに、公立であれば頑張っても給料が上がりません。



こうなると、努力をしないでラクする人もでてきます。

がんばっても給料が上がらなければ普通にそうしますよね。



とはいえ、ちゃんと日頃から努力していく必要があると思います。

先ほど言ったように、教員は精神的に不安定ですからいつ体調を崩すか、続けられなくなるかわかりません。



そうなったときに、ラクをしていてスキルがない状態だと他の仕事に就けなくなると思うんですよね。

だから、教員をやりつつ安定させるためにはちゃんと努力をしてスキルを身につけることが必要になってくると思います。



スキルといっても、「授業を頑張る」とか「人間関係に気を配る」とかでもイイと思います。

そういった経験が後々教員を辞めてもつながってきたりしますね。

まとめ

いかがだったでしょうか?

「教員は安定している」というのはよく言われることですね。



たしかにお金の面では安定していますが、精神的には不安定なことも多いのでなんとも判断が難しいところですね。

日々、努力をしつついろんな変化に対応できるようにしていくことが大切かと思います!



ぜひ参考にしていただけたらと思います。