教師がどんな人なのか気になる人は多いと思います。
なんとなく意味がわかっていても、本質的な教師についてはなかなか難しいところだと思います。
- 教師ってなんなの?
- 保護者の思う感覚と違う気がするけれど・・・
上記のように考える人に向けて、元教員の立場から記事を書いていきたいと思います。
3分程度で簡単に読める内容となっていますので、ぜひ見てみてくださいね。
教師とは

教師のイメージについては、勉強を教えてくれたり、子供の生活指導をしてくれたりするという良いイメージがあるかと思います。
もちろんそういった先生も多くいます。ただ、最近だと教員の多忙化や教員採用試験の倍率も下がっていたりして、なかなか理想通りの先生も少なくなっているといえるでしょう。
いい先生ほど辞めてしまうとか、いい先生ほど異動してしまうとか、いい先生ほど休みに入ってしまう、といった感想をもっている保護者も多いのではないでしょうか。
それは本当で、保護者が思うような理想的な先生は、本当に少なくなっているとも考えられます。
今回は、保護者と教師が考えるイメージの違いなどを見比べていけたらと考えています。
保護者が思う教師

まずは保護者が思う教師像についてです。
大体、教師に対して次のようなイメージを持っているんじゃないかと感じています。
勉強をわかりやすく教えてくれる
まずは、勉強をわかりやすく教えてくれるんじゃないか?という点ですね。
学校にいる時間は、ほとんど勉強をしているわけですし、先生が勉強を教えるイメージも強いと思いますので、わかりやすく教えてくれるイメージをもつかもしれません。
しかし、学校の教員については、指導力と面ではおそらくそれほど高くないと考えています。
もちろん中には、しっかりと授業研究をして、授業の準備をして、休日は校外の研究会に参加するような先生もいます。(僕はそうでしたが)
しかし、そこまで授業に力を入れる先生は稀だったりします。というのも、僕は独身だったので比較的仕事に力を注ぐことができたのですが、子育てのある先生などは授業の準備ができなかったりします。
パトロールや事務作業など、教員の仕事は多岐にわたるので、授業のことを準備する時間がほとんどないのです。
勉強のわかりやすさで言えば、指導に特化した学習塾やアプリに軍配が上がると言えるでしょう。
子供に寄り添ってくれる
先生というと、子供にしっかりと寄り添ってくれると思うかもしれません。
しかし、先ほどから述べているように、今の先生は忙しくてとにかく時間がありません。
子供に寄り添う余裕はほとんどないですし、寄り添って子供同士の問題を聞いたとしても解決する余裕がないのです。
そのため、一方的に指示だけを出す先生も多かったりします。
ドラマなどで子どもに寄り添って悩みを聞く先生などが多いので、そういうイメージもあるかもしれませんが、実際はそういう先生は稀だったりします。
しっかり休んでる
教師はしっかり休んでいるというイメージがあるかもしれません。
夏休みなんかは、子どもと一緒に休むイメージがあるかもしれませんね。
しかし、実際は夏休みもやることが多くあったりします。というよりも、学期中に仕事をしても終わらないので、それを夏休みに回すようなイメージですね。
たしかに、子供がいる時期よりは仕事量も少ないですし、いいことも多くあるかもしれません。
しかし。実際はほとんど休めていないのが現状だと言えるでしょう。
実際の教師

では、実際の教師についてはどんな感じなのでしょうか?
大体は、上記で挙げたような形なのですが、もう少し深掘りして解説をしていきたいと思います。
教材研究の時間がない
教材研究の時間がないのは、非常にまずい現状ですね。
授業について、非常に重要なのは教師自身もわかっているケースが多いです。
しかし、実際は書類を書いたり、校務分掌の仕事をするなど、授業よりも最優先にすべき仕事があるのでそちらを優先することになるのです。
言い方は悪いですが、教材研究については、やらなかったとしても授業として成立させることができます。
そのため、どうしても後回しになってしまうわけですね。
子供に寄り添う暇がない
子供に寄り添う暇がないのも大きいですね。
単純に忙しいのもありますが、教員同士の嫉妬心も大きいと思っています。
というのも、教員もいろんな人がいますから、子供に好かれる教員もいれば、嫌われる教員もいます。
子供は素直なので、好きな教員のところにはたくさん行きますが、嫌われている教員のところには行こうとしないんですよね。
すると、嫌われている教員は好かれている教員に嫌がらせをしたりするわけです。
こういったことが起きて、嫌われる教員はますます嫌われていきます。
好かれている教員は、子供と距離を置くようになるのです。
教員自身も忙しく、精神的な余裕がないことから起きているといえるでしょう。
休みはない
休みがないのも特徴の1つですね。
土日が休みだと考えられるかもしれませんが、実際は部活動の指導があったりもします。
平日で仕事が終わらない先生なんかは、土日に回してこなすこともあったりするわけですね。
1週間で休みがまったくないというケースも聞いたりします。
明らかにおかしいことですし、すぐに改善する必要があるでしょう。
子供たちは元気に登校してくるにも関わらず、先生はヘトヘトというケースがほとんどです。
大切なのは保護者の存在
こういった時に大切なのが保護者の存在です。
学校のために何かを頑張るのではなく「我が子」のために頑張ってほしいと思うのです。
おそらく、今の時代に学校に何かを期待しない方がいいです。解決されるケースはほとんどないとも考えられます。
私は教育現場で不登校の子なども見ていますが、基本的には「親との関係が悪い」ケースがほとんどです。
親との関係が悪くなり、不登校になることで学校との関係も悪くなり・・・という悪循環になるわけですね。
不登校になった時に学校側も努力はしますが、あまりに多忙なため、学校でも限度があるのです。
そのため、保護者の努力は必須です。
とはいえ、それほど難しいことではありません。子供が学校であったことを聞いてあげるだけでもいいと思います。
「今日、学校どうだった?」と聞くだけで、子供も割と気楽になるでしょう。
今は共働きで、子供に向き合う時間のない保護者も多いかもしれませんが、少しの時間でも向き合う努力をすることで変わってくるかと思います。
まとめ
教師と保護者のズレについては、結構大きい部分もあるかと思いますね。
ちょっとずつ改善していきたいところです。
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