教員にとって、休暇はかなり大事にしたい部分だと思います。忙しい仕事なので、どれだけ休めるかについては重視すべきポイントでしょう。
ただ、休暇と言ってもメインなのは年休と療休くらいだったりします。年休は遊びの感じがしますし、療養休暇だと病気の感じがして重いように伝わってしまいます。
- 療養休暇と年休の間の休暇ってどんな感じ?
- 教員にもっと休暇が必要なのって本当?
上記のように考えている人に向けて、元教員の立場から休暇について解説したいと思います。
2〜3分くらいで気軽に読める内容となっているかと思うので、ぜひ見てみてくださいね。
療休と年休の間くらいの休暇が欲しいよね

療養休暇と年休の間くらいの休暇があるといいと思っています。今はリフレッシュ休暇とかもあるんですかね。教員の環境であるのかは謎です。
ただ、職員室で気軽に年休を取ることって難しいと思います。子供が熱を出したからお迎えに行くとか、病院に行かなきゃいけないとか、そういった重い理由でなければいけないと思います。
本来であれば、年休は気軽に休暇を取れるものかと思いますが、実際は管理職からの許可がなければ取得が難しかったりします。
そんな状況はおかしな話なわけですね。特に独身の先生が気軽に「ちょっと休みたいです」とかは言えない雰囲気な気がします。
そうではなく、疲れたからちょっと休む。これ以上働くと体調を崩しそうだから、少し休憩する。それくらいの気軽な感覚で休めるものが設定されるといいと思っています。
結果的に生産性が上がって働きやすくなるので、教員もどんどん穏やかになってきますし、教員への志願者とかもどんどん増えてくると思っています。
休暇が必要な理由

では、教員に休暇が必要な理由としてはどんなものがあるのでしょうか?
以下でもう少し解説をしたいと思っています。
教員が忙しい
1つは教員がすごく忙しいことにあります。とにかく睡眠が取れなかったりしますし、自分の好きな時間を確保できないのです。
忙しいのであれば働く必要がある。休んでいる暇なんてないと感じるかもしれません。ただ、それは実は逆です。忙しすぎて疲れ切ってしまうと集中力が下がるので、作業効率がどんどんと落ちていってしまうわけです。
その一方で、しっかりと定期的に休みを取ることができれば、仕事に真っ直ぐに向き合えるようになります。そして仕事に真っ直ぐに向き合えれば早く切り上げることができて、早く帰ることができます。
すごく好循環がうまれるわけですね。そういう意味では、適切なタイミングで休みをとることってすごく重要なことです。
ぜひ、そういった気軽な休暇を作ってほしいところです。
年休はなかなか取れない
年休を気軽に取ることって、職員室だと難しいと思います。特に年配の先生とかが管理職に休暇を申請している場合はあります。
ただ、管理職と年配の先生は同年代ということで取得がしやすいでしょう。また、年配の先生は体調などを理由に年休を申請しているので、比較的取りやすいのです。同情をかうので。
その一方で、若い先生が年休を取得するのはすごく難しいです。僕も年休を申請している場面をほとんど見たことがないです。だからこそ、若い先生の多くは長期休みなどにまとめて年休申請すると思いますが、それもおかしな話です。
「今日は、ほしいゲームの発売日なんで」くらいの理由で、仕事を休んでもOKだと思うわけですね。
ただ、自分の趣味で休めるくらいの気軽さはもっとあった方がいいと思っています。
療休は心配される
たとえば海外とかだと、ちょっと困ったことがあった時にカウンセリングに相談しに行くとかってよく聞きます。それくらい気軽に心療内科?などにいける環境が整っているわけですね。
ただ、日本だとそうはいかないでしょう。カウンセリングを受けるとなれば、ほぼ間違いなく周囲から心配されると思います。「あの人は、病気なの?」という感じで。
療休に関しても、本来はもっと気軽にとっていいものですが、どうしても重い病気なのではないか?と周囲に思われてしまいます。
かなり取得のハードルは高いわけですね。なので、療養休暇よりも気軽に休める空気感はほしいと感じます。
職員室の多くはギスギスした、絶対に休めない雰囲気があると思っていて、それは良くないことだと感じています。
教員はもっと休むべき
基本的に、教員はもっと休んだ方がいいんです。もちろん教員の働き方とか仕事スタイルに不満がある人もいるかもしれません。
僕も、正直そのように感じることは普通にあります。ただ、民間企業と同じ条件にしないと、果たして本当に教員に原因があるかがわかりません。
しっかりと休暇を準備して、環境を整えた上で学校が良くならないのなら、それは学校側に原因があると考えていいでしょう。
それを確かめていくためにも、1度しっかりと教員の労働環境を整えていくことが大切です。
休暇をたくさん取ることで、教員がしっかりと働けるようになるのであれば、それは解決したことになるとも思いますし。
子供の不登校も減る
今は、不登校が過去最多になったこともあって非常に大きな問題にはなっています。
ただ、教員が心に余裕が出てくれば子供の不登校も大きく減少すると思っています。不登校が多いのは、教員が子供1人ひとりに寄り添う余裕がないことも原因だからです。
忙しくてキャパオーバーになっていて、子供の声を聞くことができていないのです。これが子供の不登校が増える原因だと考えていいでしょう。
不登校を減らしていくためには、まずは教員が寄り添えるだけのキャパがなければいけません。そのためには、しっかりとオフを作って休むことが欠かせないのです。
教員のことを考えることが、結果的に子供にとってもプラスにつながるわけです。
特に睡眠が大切

また、教員に特に足りていないのが「睡眠」だと感じます。寝不足で「全然寝てない」「もっと寝たい」と職員室で言っている先生を見ています。
たくさん寝なければいい仕事はできませんし、注意力なども落ちてしまいます。子供の重大な事故を見落としてしまう可能性だってあるでしょう。
大切なお子さんの安全を守れないのは非常に危険なことです。そうならないためにもしっかりと眠れる時間を取れるようにしましょう。
「睡眠休暇」などがあってもいいかもしれませんね。シンプルに寝るだけの休暇です。
最近だと仮眠室などが設置されていて寝ることが重要視されている企業もありますから、教員もそれを見習ってしっかり眠る時間を確保してほしいとは感じているところです
まとめ
教員にとって、気軽に取れる休暇があることはすごく重要なことです。
ぜひ新しく作ってほしいとは感じるところですね。

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