教師の採用試験が、今後どうなるのかについては気になる人も多いと思います。
倍率が下がっていることなども聞いたりしますよね。
- 教師の採用試験って今後なくなるの?
- なくなると感じる理由について知りたい
上記のように考える人に向けて、元教員の立場から細かく記事を書いていきたいと思います。
3分程度で簡単に読める内容となっていますので、ぜひ見てみてくださいね。
教師の採用試験は今後なくなると思う

タイトルの通りです。教師の採用試験については、今後なくなってしまうと感じています。
理由としては、教員の仕事に人気がなくなっているからですね。
本来は教員の仕事があまりにキツすぎたり、仕事量が多すぎることが原因で志願者が減っていると言われています。
これに対して、国がとっているのが「教員になれるハードルを下げる」ということ。過去に教員をやってた人が再度なりやすくしたり、年齢制限をなくしたりしています。
本来は教員の業務を減らして魅力を上げるべきなんですが、誰でも教員になれるように変えられてきているのです。
とはいえ、今後は教師になりたい人の数がどんどん減ってくるでしょう。
現場の状況が変わらないからです。
そうすると、「人数が足りなくてマズイ!採用試験なんて、やってる場合じゃない」ということにもなりかねないと感じますね。
なくなると思う理由

では、実際に採用試験がなくなる理由としては、どんなものがあるのでしょうか。
以下で、もう少し詳しく深掘りしつつ見ていきたいと思います。
余裕がない
まずは、採用試験をやってる余裕がないことですね。
ある程度の志願者がいて、それを「誰にしようかな?」と選べるのが教員採用試験ですね。
ただ、そんな悠長なことは言っていられません。先ほどから言っているように、とにかく人が足りないからですね。
そして、面接官とかも教育委員会やPTAがやったりするとは思うのですが、教育の機関も今後は崩壊してくるので、このシステムもうまくいかなくなると感じています。
そうすると、採用試験の質そのものも下がってしまうので、やる意味がなくなってしまうとも感じます。
以前のような、優秀な教員を「ふるいにかけて」チェックするような方法はできなくなると感じますね。
教員が足りない
教員が、あまりに足りていないのも大きな問題ですね。
定員割れの危険がある地域もでているわけで、そもそも採用試験をやりたくてもできないわけです。
教員が、採用試験をできるほど人気職業だと思ったら大間違いです。
もはや、「お願いだから、きてください。」「退職した人も、戻ってきたください」というように、国や学校側が頭を下げなければいけない状況なのです。
なにか、勘違いしているように思いますね。
あと10年くらいする頃には、みんなが教員になれる事態になっているでしょう。
「でも、しか」先生の復活ですね。
みんな採用しないと
みんな採用しないといけないのもまずいですね。
管理職が担任をやっているという状況も聞きますし、とにかく人手が足りません。
きてくれた人は試験をせずに、みんな採用することになるでしょう。
こうなると、明らかに教員の質は下がります。「昔よりもよくなっている」という教員の声があるかもしれませんが、昔よりもよくなっているのはどの業界でも一緒です。
不人気な職業で働く人の質は、下がっていって当然なのです。
今後も不祥事が増えたり、教師の質がどんどん下がっていくのは避けられないとは感じますね。
採用基準が変わる
採用試験の倍率が下がってくれば、おそらく採用基準を変えるんじゃないかと考えています。
これまでの筆記試験や面接といった形ではなくて、「社会人経験」でとるようになるんじゃないかと予想しています。
教員経験のある人はもちろん呼ばれるでしょうし、社会人野球の功績がある人とか、学者とかにも声がかかるんじゃないかと思います。
そんな中から、無条件で教員になれるような形ですね。
国から、教員になれる候補の人に通知がいって、「やりたかったら教員をやる」といったスタンスです。
そういった基準になるので、シンプルに教員のスキルだけが問われる試験は廃止されると思っています。
自分のもっている専門性を尖らせていけば、自然と教員もできるようになると思っています。
働きながら学ぶように
教員採用試験の目的としては、教員になるための知識や必要なことが備わっているかどうかを見ることです。
これまでは、そのような知識が備わっている人を積極的に採用していました。
しかし今後は、順番が逆になると考えています。
要するに「人数が足りないからとりあえず働いて!知識は働きながら勉強して!」といった感じです。
現場の人員が足りないのでとりあえず採用されて配属されます。その後に採用試験で身につける知識を自力で学んでいく感じです。
このような形になれば、いよいよ採用試験がいらなくなってきますね。即戦力が必要なわけで、時代もかなり変化してくると考えています。
誰でもなれる仕事に

教員は人にもよりますが、結構プライドが高い人が多いと思います。
教員は偉くて、尊い仕事だと自分で考えている人って結構多いと思います。
しかし、現実を見てもらいたいです。定員割れをしていて、誰でも教員になれるわけで、けっして尊い仕事ではなくなってきていることがわかります。
確かに数十年前とかは、倍率が10倍以上にもなったりしていた自治体もあるので、人気だったかもしれません。そのような地域では教員もいい仕事だとされていたでしょう。
ただ、今は教員の立場は低くなっています。
「モンスターペアレントが多い」とも聞きますが、当たり前です。採用倍率が下がり、教員の質が下がっているので、教員に対するリスペクトが下がっているからです。
こういう環境は早く転職して、別の仕事を始めた方がいいと思います。
採用試験がなくなれば、教員はいつでもなれる職業になると思っています。
まとめ
採用試験に関しては、近いうちになくなると考えます。
今回の記事を参考にしつつ、もう一度見直してみてはいかがでしょうか。
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