教師が世間知らずだと聞いたことがある人は多いと思います。
「教員の常識が、世間の非常識」という言葉があるように、教員の世界はある意味特殊だったりしますね。
- 教員が世間知らずなのはなんで?
- 具体的な理由が知りたい
上記のように考える人に向けて、元教員の立場から細かく記事を書いていきたいと思います。
3分程度で簡単に読める内容となっていますので、ぜひ見てみてくださいね。
教師が世間知らずな理由について

教師が世間知らずな理由についてですが、「閉鎖的なのに、新しい情報を得ようとしないから」なのが挙げられると思います。
教員が閉鎖的な世界だということは聞いた人もいると思います。
やっぱり毎日子供と保護者を相手にしていて、他の企業との関わりもかなり少ないので、閉鎖的なのはある意味仕方がない部分でもあります。
僕自身も実際に働いてみて、閉鎖的な世界だというようにかんじました。
他の企業とかとの関わりが圧倒的に少ないように思います。
ただ、それ自体は教員の仕事の特性でもあるので、仕方ないです。特に問題ではないですね。
見直すべきなのは「新しい情報を得ようとしない」ことです。若い先生とかだと、新しい知識をつけて、それを授業に反映しようとします。
若い先生の考えが反映できれば、フレッシュですし、流行に乗ったいい授業ができます。
年配の先生も、若い人から新しい知識を得ることができます。
ただ、実際は違います。年配の先生が、何十年も前の授業の知識を、若い先生に押し付けたりしているのです。
年配の先生は「昔の教員は〜だった」みたいな形で、昔の話ばかりします。
こういった新しいものを取り入れようとしない姿勢が「世間知らず」といわれる理由です。
世間知らずな理由

では、他に世間知らずといわれる理由にはどんなものがあるのでしょうか。
以下で具体的なものを深掘りしましたので、みていきたいと思います。
大学を出てすぐ教師
1つは「大学を出て、すぐに教師になれる」という点です。社会人経験がないわけなので、世間知らずといわれても仕方がないでしょう。
ただ、これは全員には当てはまらないです。大学出たばかりでも就職活動をしたり、ビジネスを学んでいる人であれば別でしょう。
教員になった後も異業種の人との交流があったり、ビジネス関連のニュース、最新のニュースなどにアンテナをはることで、簡単に解決できる点です。
1番危険なのは「大学出たばかりで、すぐに偉くなった」と思ってしまうことです。
1年目の先生であっても、子供と保護者は敬ってくれます。それを勘違いして、自分は偉いと思って勉強をしなくなるのです。
これでは、世間知らずなマインドはどんどん進んでいきますね。
「お山の大将」の考え方だと、すごく危険なわけです。
非常識な労働環境
非常識な労働環境にも問題があると思っています。
普通、しっかりと組織ができている場所であれば「社長・部長・係長・平社員」といってように、しっかりと縦の関係ができています。
そのため、どのように気を遣えばいいかもわかりますし、立場によって責任の度合いが違ったりします。
なので、みんなが安定した気持ちで働くことができるのです。
その点、教員だとどうでしょうか。校長より、その学校に長くいるオバさんの先生の方が権力があったりします。
責任についても、若い先生に全部押し付ければOKだったりします。こんな環境では働くごとに世間とのズレは大きくなっていきますね。
教員が、世間知らずといわれる理由です。
子供相手だから偉そう
これも人にはよりますが、偉そうな人の割合が圧倒的に多いと思っています。
年上の保護者とかにも、普通に上から目線で話したりしますね。
この原因としては、普段子供と多く接していることが原因だったりします。子供に対しては、偉そうに接しても問題ないでしょう。
むしろ、少し偉そうな先生くらいの方が、子供は安心して言うことを聞いてくれたりします。
その延長上で、保護者にも同じように接してしまうのです。
基本的に、お客さんに対しては敬う気持ちを持つのが基本です。
教員は子供と保護者がお客さんなわけですが、そのお客さんに上から目線な態度をとっているわけなので、世間知らずと言われても仕方ないかもですね。
言ったもん勝ち・やったもん勝ち
言ったもん勝ち、やったもん勝ちな世界なのも大きいです。
とにかく教員の世界は「声が大きい人」が強いです。
管理職が言ったことに対しても、わがままに「それはできない」と会議とかで言えちゃう人が強いです。そういった人の意見が通ったりしますね。
わがままな人というのは、民間では嫌われたりしがちです。他の人との壁ができてしまいがちです。
普通は働きにくくなるものです。謙虚で穏やかで気遣いのできる人が、みんな好きですね。
ただ、強く言った人が有利になる教員の世界なので、世間知らずと言われても仕方ないですね。
他人を助ける意識が低い
他の人を助ける意識が低い教員が多いのも、世間知らずと言われる理由かと。
民間とかだと他の人と協力してプロジェクトを進めたり、他の人の支えがなかったら仕事が進まないことは、結構多くあります。
そのため、他の人を助けたりフォローしたりするのは必須スキルです。
その一方で、教員の場合も協力することはあるものの、1つのクラスを任されて、みんながそれぞれ自分のやりたい学級経営をしていることが多くあります。
他の先生と協同で授業をすることも少なく、自分のことだけを考えていても授業ができたりします。
このような環境で自己中な先生がどうしても多くなりがちなので、世間とも壁ができてしまったりするのです。
今後も世間知らずは進む

教員が世間知らずになりやすい理由を書いてきました。
ただ、問題なのが、今後も世間知らずな教員は増えてくるのではないかということです。
その理由として、教員が「誰でもなれる仕事」になりつつあることが挙げられます。
今は教員不足が起きていたり、募集の年齢の幅を広げたりして、以前よりも簡単に先生になることができています。
これによって、民間企業では馴染めないので、「教員やればいっか」といった安易な考えの人が増えると予想します。
民間で馴染めず、仕方なく教員になった人が増えるので、世間知らずな教員はどんどん増えていくかもしれませんね。
これをなくすためには、教員の労働条件を改善し、しっかりと世間とマッチした質の高い教員を採用していく必要があります。
まとめ
教員が世間知らずな理由は、いろいろあります。
今回の記事を参考にしてもらえればと思います。
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