教員が辛いと感じている人がほとんどだと思います。
しかし、中には教師の仕事が楽しいと感じている人もいることでしょう。
- 教師が辛いって、おかしなことなのだろうか?
- なんで教員の仕事を楽しめるの?
上記のように考える人に向けて、元教員の立場から細かく分析をしていきたいと思います。
3分程度で簡単に読める内容となっていますので、ぜひ見てみてくださいね。
教師が楽しいと感じる人は鈍感です

教師が辛いと感じる人は全然普通です。まったく自分を責めなくていいです。
教師の仕事が辛いと感じる人ほど「自分は向いてないのか?なんでこんなに仕事が遅い?」と不安になってしまうと思います。
でもそれでいいです、教師の仕事が辛いのはそれだけマジメに仕事をしているからです。
むしろ危険なのが、教師の仕事が楽しいと感じる人ですね。普通に教員が天才的に向いていて楽しい人もいるかもしれません。しかし、今の現場は教員が楽しめるようにはできていません。
そのため、「教師が楽しいと感じる人は、鈍感すぎる」可能性が高いです。
たとえば、どれだけ他人に授業の批判をされていても、「自分はいい先生だ!」と思い続けていたり、困っている子供が大半なのに、その気持ちに気づかない。
周りが鈍感な人の仕事スタイルに合わせているのに、気をつかわれているのにも気づかない。そんな鈍感な先生が多いように思います。
教員はつらくて、休む人もたくさんいます。はっきり言って、今の現場は崩壊しています。
そんなみんなが苦しんでいる中で、「教員が楽しい」と感じるのは協調性がなく、鈍感すぎる可能性が高いです。
そういう先生は、間違いなく教員には向いていないでしょう。(もちろん、天才的なセンスを持って楽しめている先生もいるかもです。)
鈍感な理由

では、教師が楽しい人が鈍感な理由は何なのでしょうか。
以下で、その理由について、さらに細かく見ていきたいと思います。
子供は楽しんでない
これが、かなり大事だと思っています。
教師が楽しいと感じている人って、たいてい自分の指導に酔っていたりします。
「こんな授業がいいに決まっている!これですべての子供が理解する」という具合です。
ただ、授業や指導は子どもありきです。どれだけ自分がいいと思う授業だったとしても子供が満足していないと意味がありません。
自分だけが一方的に楽しんで伝えたところで、意味はないのです。
そして困ったことに、授業を理解していない生徒ほど黙っていたりします。「わかりません」というのは、勇気のいることだからです。
だからこそ、繊細な感覚で生徒の表情などを見つつ、理解しているかを判断しなければいけません。
鈍感な先生はこのような細かい作業ができず、ただ生徒の上辺の言葉だけで「わかってくれたんだ、やっぱり俺の授業はすごい!」とどんどん勘違いしていくのです。
その先生に合わせてる
自分の授業などに自信をもつことはいいことです。ただ、どんな時も児童や生徒は「教員に合わせている」という意識を忘れずに持つ必要があります。
どれだけ間違ったことであっても、教員に合わせてくれます。優秀な先生はそれがわかっているので、子供の顔色を見たり、自分の発言などをしっかりと軌道修正していくのです。
そういった作業はとても疲れます。クラス運営だけならまだしも、子供が帰った後も事務作業などをたくさんしなければいけないですね。
なので、優秀な先生ほど辛くなるのです。
その一方で、優秀ではない先生ほど子供のことへのストレスは少ないです。子供が困っていても、おかまいなしですし、自分に合わせればいいと思っているからです。
こういう先生ほど、クラス運営を自分のやりたい放題でできますので、「教師が楽しい!」と感じる可能性は高いですね。
周りの気持ちがわかってない
優秀な人は、他の人に合わせる能力がうまいです。他の人の気持ちを察する能力もあります。
高く備わっていないといけないわけではないですが、最低限しっかりと他人の気持ちが読み取れないと、教員とはいえないでしょう。
そして、周りの人の気持ちが読むと、他の教員がいかに辛い思いをして仕事をしているからわかるはずです。
イライラしていますし、苦しい思いをしている人もいるでしょう。誰かが嫌がらせを受けているケースもあるかもしれませんね。
普通の感覚をもっていれば、こういった周囲の苦しい人をみて、自分も苦しくなってくるはずです。共感できるからです。
自分も「教員はつらいなー」と感じると思います。
その一方で鈍感な人だと、自分のことだけを考えていたりします。他の人の辛い気持ちには気づかなかったりします。
そういうスタンスでは周りの気持ちを気にしなくていいので「教員が楽しい!」とも感じることでしょう。
周囲から浮いている
教師が楽しいと感じる人は、周囲から浮いている可能性も高いですね。
今の教師が辛い理由は「仕事がたくさんあるから」です。仕事が多すぎて、多くの教員の手に負えなくなっているわけですね。
しかし、そもそも職場から浮いてしまっている可能性もあるでしょう。あまりに鈍感すぎて、他の人から見放されているケースですね。
このような場合は、自分のやる仕事自体が少なくなるケースがあります。なので精神的にはかなり余裕ができると言えるでしょう。
良いか悪いかは別として、鈍感すぎるが故に他の人から見放されてしまい、自分の仕事に注力できるという形ですね。
自分の仕事ができれば「楽しい!」とも感じるはずです。
仕事ができない
仕事ができない人も「仕事が楽しい!」と感じる可能性があります。
特に公立学校だと、年数に応じて給料がもらえたりしますね。それだと、仕事の成果が求められないわけで、優秀な人ほど損をしてしまいます。
一方で、仕事ができない人は、めっちゃ得をします。民間とかだと使えないような人であっても、教師であればどんな仕事をしていても長く勤めれば昇給するからです。
仕事ができないのであれば、たいてい居心地が悪くなってくるものですが、鈍感な人はそんなことも気にならないでしょう。
全然普通に長く働けるし、給料もたっぷりもらえて「楽しい」と感じるとは思います。
今の教師は辛いのが普通です

先ほどから何度も言っているのが、とにかく教師が辛いのは普通だから気にしないでねってことです。
自分を責める必要はないです。「教員の常識は世間の非常識」という言葉は聞いたことがあるかもしれません。
とにかく教員の環境は非常識なわけですね。この非常識な環境が辛いと感じるのは普通のことで、あなたは転職しても成功する可能性が高いと思っています。
言い方が悪いですが、今の教員は非常識な人が多く、民間では馴染めない人が逃げるようにして勤めていることが多いと思います。
教員不足が増えているので、今後もこの流れは加速するでしょう。大切なのは早いうちに見切りをつけて辞めることです。
僕は、教員が辛い人は辞めないと状況は改善しないと思います。今後も悪化すると思っているからです。
勇気がいるのはわかりますが、頑張って欲しいと感じるところですね。
まとめ
今の教師の仕事は辛いのが普通です。
楽しいと感じる人は鈍感かもしれないので、自分を振り返った方がいいかもしれません。
コメント