みなさんは学生の時、自分の担任の先生が好きでしたか?
すごく好きだったという人もいれば、あまり好きではなかった。という人もいるのではないでしょうか。
人気の先生はどの生徒からも人気だったりしますよね。
そして人気な先生は、生徒だけでなく他の先生からも慕われていることが多いです。
今回は、私が教員生活の中で見てきた人気な先生の特徴について書いてみたいと思います。
他人を思いやることができる
1つ目は「他人を思いやることができる」ということです。
この後もいくつか特徴を書いていきますが、割とこれが本質ではないかと思います。
他人を思いやれる先生は生徒からも先生からも人気です。まあ、当たり前といえば当たり前なのですが。
しかし、「他人を思いやれる先生が人気」なのには理由があります。
というのも、教員の仕事は自分勝手でもやっていけるものが多いからです。(言い方が失礼だったらすみません。)
教員は、自分のクラスをもつことができます。そしてそのクラスを自分の教育方針ややり方で進めていくことができます。(ある程度は管理職や学年主任の考えを取り入れることにはなりますが・・・。)
そうすると、自分のやり方だけを押しつけるだけでも、割とすんなりと子どもが言うことを聞いてくれたりするんですよね。
自分も楽してつい、やってしまいがちです。
しかし、子どもたちにとっては面白くないですよね。いつも先生のやり方を押し付けられるわけですから。
それに対し、優秀な先生は、子供の話をよく聞くし、クラスの方針についても子どもの声を大切にして作っていこうとします。
自分の考えを押し付けるよりもまず先に「子どもが何を考えているのか・何を求めているのか」ということを考えます。
そういう、他人を思いやることのできる人が「優秀な先生」と言えるでしょう。
子どもの意見を受け入れる
1つ目の「他人を思いやることができる」と似ていますが、「子どもの意見を受け入れる」というのもとても大切なことです。
例えば、授業を例にとってみましょう。授業力のある先生というのは常に子供の意見を受け入れながら授業を行なっています。
授業ではたくさんの子どもがいろいろな意見を言っています。中には、自分の想定外の意見もあるでしょう。
大事なのは、想定外の意見が出た時に、それを一度自分の中で受け入れることができるかということです。
想定外の例として、授業のペースがよく乱れるのは、前に教えていた内容を子どもが質問してきた時です。
「前に教えていた内容なのに、どうして覚えていないんだ!?」と思うだろうし、もう一度教えなくてはいけないから時間もとられますよね。
そう言った時に、頭ごなしに「何で、覚えていないんだ!」と怒る先生も多いです。
怒る気持ちも分かります。前に教えていた内容だから本来子どもはしっかり覚えておくべきですよね。
ですが、頭ごなしに怒ってしまうと子供は勉強が嫌いになったり先生に心を開かなくなってしまう恐れがあります。
私が見てきた優秀な先生は、そうした時、伝え方にとても気を配っています。
子どもの質問を一度受け入れて丁寧に質問に答えてあげます。その後に、「一度習ったことで、大事なことだからしっかりと覚えておいてね。」などと優しく伝えます☺️
そのように伝えると、今までパニックになっていた子どももすごく落ち着いてきます。「ああ、大事なことだから覚えていなくちゃいけなかったな。」とすんなりと受け入れるわけです。
最初に子どもの意見をしっかりと受け入れていくことで、初めて教師の意見や考えを理解してもらえます。
忙しい中で、子どもの考えをしっかりと聞くというのは難しいとは思いますが、意識してみると反応が変わってくると思います。
授業力がある
学校で過ごすほとんどの時間、「授業」がありますよね。
むしろ、「授業を受けるために学校に行っているのでは?」くらいの勢いです。
なので、「優秀な先生」って授業がうまいんですよね。
とはいっても、毎回しっかり準備して授業をするなんて、できっこないですよね。
そこで、授業上手な先生方はどうしているかというと
「子どもの興味のあるネタを使う&子どもの話を聞く」ということを心がけています。
お笑いでも歌でもなんでもいいんですけど、子どもが興味をもっているとか、流行っているものってありますよね。それを授業の中に取り入れていくわけです。
歴史を覚える時にYoutubeで芸人がやってるものを取り扱ってみたり、英語の勉強で流行っている英語の歌を取り入れてみたり・・・。
指導書には書いていないですが、取り入れるだけで食いつきが変わってくると思います。
また、「子どもの話を聞く」というのも大切です。先ほど書いた「相手の意見を受け入れる」というところとも繋がってきます。
授業が上手な先生は一方的に話すことがないのです。私は最初、「授業は先生が一方的に話すものだ」と思っていました。でも、授業の上手な先生ほど子どもの意見をたくさん拾いながら授業を進めています。
なので、子どもの意見をしっかりと受け入れるということがとても大切なのだと知ることができました。
子どもの話をよく聞く
学校の先生は事務仕事もとても多いです。子どもの相手だけをしてればよいなら楽なんですけど、そうもいかないですよね。
そうすると、先生たちにも余裕がなくなってきて子どもの話を聞けなくなりがちです。
気持ちはよく分かるんですけど、出来る限り子どもの話を聞くように心がけたほうがいいです。
なぜかというと「子どもが心を開かなくなり、子どもが問題行動をする可能性があるからです。」
例えば、子どもが何かに困り、先生のところに行ったけれど、話を聞いてくれないと子供は先生のところに相談に行かなくなります。
そうすると、子供が問題を自分一人で抱え込む様になり、気持ちが不安定になりトラブルを起こす様になり、最悪の場合不登校になることがあります。
もちろん、先生方も忙しくて子どもを見る余裕がないことは分かっています。
でも、子どもの問題の芽が小さいうちにしっかりと摘み取っておくことで、早めに解決することができるようになります。早いうちに解決すれば、そんなに手間もかかりません。
優秀な先生は、一見子供の話に適当に相づちをうっているように見えて、実はよく子供の話を聞いています。そして、自分で解決できない問題は、すぐに誰かに相談をしています。
子供が話しやすいような学級経営を心がけ、先生自身も子どもの話をよく聞いてあげるようにすると良いと思います。
子どもによって態度を変えない
素直で言うことを聞く子とか、自分のことをすごく慕ってくれるような子ってすごくかわいいですよね。
ついつい、その子にだけ優しくしてしまいそうになります。その気持ち、すごく分かります☺️
でも、子どもってそういった先生の態度をよく見ていて、自分と他の子の対応が違うとすごく不満がります。
それに対し、優秀な先生は子どもによって態度を変えないよう心がけています。
先生も人間なので、「合わないなー」とかって思うことはあると思うんですけど、いい先生はどんな子にも同じ様に接するんですよね。
自分の経験だと、親がモンスターペアレンツだったりするとどうしてもその子がにくたらしく感じてしまうことがあります。
でも、なるべく冷静に同じ様に接することで子どもからの信頼も上がっていって良い先生になれると思います。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、自分の教員生活の中で周囲から信頼されていたり、個人的に「この先生は優秀だな」と思う先生の特徴をまとめてみました。
もし、自分がどんな先生を目指そうか、など迷っている方がいましたら参考にしていただけると嬉しいです。