職員室の様子が気になっているという方は多いと思います。
ギスギスしている雰囲気があって、近寄りにくいかもしれません。
- 職員室あるあるが知りたい
- どんな感じか詳しく教えてほしい
といった思いをもっている方もいることでしょう。
そこでこの記事では、6年間教員として勤めた筆者が職員室の様子を公開したいと思います。
2校の職員室を見てきたので、割と信頼性があるかと思います。
3分程度で見られるので、気軽に読んでみてください。
職員室あるあるについて

職員室の様子を思い返してみると、大きく8つの特徴があると感じます。
- 雰囲気は校長のカラーで決まる
- 基本的に忙しそう
- 学年同士のまとまり
- 先輩教師にはめっちゃ気を遣う
- 言ったもん勝ち
- 児童(生徒)のことはよく話す
- 定期的なお菓子タイム
- 仕事よりコミュニケーション優先
以下で、詳しく書いていきたいと思います。
雰囲気は校長のカラーで決まる
基本的に、職員室の雰囲気は校長先生のカラーで決まることが多いです。
校長先生が穏やかな方であれば、穏やかな雰囲気になります。
厳しめの方であれば、ピリついた雰囲気になります。
ある意味、独裁的な感じと言ってもよいかもしれません。
「校長先生」と「副校長先生」では権力に大きな差があります。
校長先生にも異動があるので、ずっと同じ学校にいるわけではありませんね。
そうなると、これまでは雰囲気が良かった学校でも異動がきっかけでイヤな校長が来ることもあります。
職員室の雰囲気はコロコロ変わったりします。
基本的に忙しそう
「教員が忙しい」というのは聞いたことがある方も多いかもしれません。
その通りで、職員室は常にバタバタしています。
事務作業もたくさんありますし、電話もいつも鳴ります。
とはいえ、仕事が遅い教員もたくさんいるのが事実ですね。
私は比較的早く仕事が終わってしまう方だったのですが、猛スピードで終わらせて暇そうにしていると仕事の遅い教員から「手伝ってよ!」という怒りが聞こえてきます。
「いや、あなたの仕事が遅いからでしょう・・・。」
学年同士のまとまり
基本的には、職員室では学年のまとまりごとに動くことになります。
机の配置についても、多くの学校では学年ごとに分かれていることが多いです。
低学年や高学年などで机の列が分かれていて、放課後の職員室では学年ごとに話し合いが行われたりしています。
細かくは学校によって違っているとは思いますが、机の列のことを「島」と呼んでいて「低学年・中学年・高学年」ごとの島に分かれていることが多いです。
先輩教師にはめっちゃ気を遣う
教員は忙しいので、できるだけ自分の仕事に没頭したいところです。
しかし、そういうわけにもいきません。
教員は「年功序列・上下関係」がしっかりしているので先輩教員の動向を伺っておく必要があります。
先輩が何か作業を始めたときには、若手教員が「何か手伝いましょうか?」などと積極的に声をかけていく必要があるのです。
体育会系の学校だったりすると、その様子はとても顕著です。
基本的には学校によって雰囲気は違うものの、どの学校でもある程度先輩に気を遣っておく必要があります。
自分の仕事ばかりしていると、「先輩の〇〇さんが仕事していたから、あなたも手伝ってきて!」などと注意されたりします。
言ったもん勝ち
教員の世界は、強く言った人が強いという風潮があります。
会社組織だと、「社長・課長・係長・平社員」みたいな感じで序列がありますね。
発言権についても、偉い順にしっかりと明確に分かれています。
それに対して、教員は序列がほとんどありません。
一応「校長・副校長・教務」などのように分かれているものの、ほとんど機能していないのです。
場合によっては「気の強いおばちゃん教員の権力が強すぎて、校長が何も言えない・・・」といったパターンもあったりします。
職員室の上下関係はかなり謎です。
児童(生徒)のことはよく話す
職員室では、お子さんのこともよく話します。
今日の授業中「〇〇さんがこうだった!」「こんなことをしてくれた!」などといったお子さんの情報を教員同士で共有しています。
しかし、そのほとんどが愚痴だったりします。
「子供が言うことを聞いてくれない」「ふざけたことばかりしている」みたいな言葉が飛び交っていますね。
そんな愚痴ばっかり言っている先生に限って、学級崩壊を起こしたり保護者からも不人気だったりします。
「不登校・学級崩壊」を起こしたことがない私からすれば、「あなたの指導力がないから子供が言うこと聞かないんでしょ?」と言いたくなりますね。
定期的なお菓子タイム
職員室では「お菓子タイム」というものが、よくあります。
だらだらお菓子を食べながら喋るのですが、最高にムダな時間です。
この時間があるなら、早く仕事を終わらせて家で休んだほうが良いです。
仕事の遅い教員に限って、お菓子タイムで他人を巻き込んで家に返してくれないのです。
「お菓子を配る」なら良いと思います。差し入れのような形で。自分のペースで食べれますからね。
しかし「他人の時間を奪ってまで、一緒にお菓子を食べる」という意味が理解できません。
仕事よりコミュニケーション優先
上記でも挙げたように、基本的に忙しいので常に仕事をしたいわけです。
早く仕事を終わらせて家に帰りたい・・・。
しかし、職員室では年配の教員が雑談を持ちかけてくることがよくあります。
話題は「家庭の愚痴」だったり「お子さんとの関係」だったりします。
そんな時は、若手教員は一度手を止めて話に付き合わなくてはいけません。
仕事をしながら話をすることもできますが、生産性が落ちますね。
職員室自体がオープンな雰囲気なので、常にコミュニケーションが行き交っています。
まとめ
上記で挙げたのが、実際に教員として働いてわかった「職員室の様子」です。
保護者の方にとっては、職員室は入りづらそうだったりするので分からない部分ではないでしょうか。
ぜひ、今回の記事を参考にしていただければ幸いです。