勉強についていけない時の対処法【元教員が解説】

ついていけない アイキャッチ 保護者

お子さんが「勉強についていけない」と困っている保護者の方は多いのではないでしょうか。

学校は、多くの時間勉強をしなければいけないので大変ですよね。

そんな中、

  • 勉強についていけない時はどうしたら良いか知りたい
  • 教員目線からの解決策はないだろうか

と悩んでいるかもしれません。

そこでこの記事では、6年間教員として勤めた筆者が「勉強についていけない時の対処法」を解説していきます。

勉強についていけない時の対処法

ついていけない

前提として、勉強についていけない人は多いと考えて良いです。

学校の勉強を理解するのは意外と難しいことなのです。

理由としては、以下のものが挙げられます。

  • 採用試験の倍率が下がっていて、指導力のある先生が減っている
  • 多忙化によって、教員の授業準備の時間が減っている。
  • 勉強をフォローする時間がなくなっている

現在も、指導が上手で優秀な先生はいることでしょう。

しかし、採用試験の倍率が下がっていることもあって指導力のある先生が減っているのも事実です。

勉強がわからないのは、そもそも先生の教え方が上手ではない可能性があります。

また教え方が上手な先生でも、「授業の準備に時間が取れていない」というケースもあります。

学校の先生は忙しく、授業の準備をする時間がないこともあります。

授業の質が下がっているため、勉強が分からないお子さんを増やしていることもあるのです。

また昔は居残り勉強などでフォローすることもできましたが、最近は保護者との関係もあるので放課後の指導もしにくくなっています。

上記のような条件が重なって、勉強についていけないお子さんが出てきています。

珍しいことではありません。

ちなみに私の場合は、土日もカフェで授業準備をしていたのでお子さんからの評判はよかったです。

(「〇〇先生(私)の授業はまだ?」「中学の参考書を買った(小学生なのに)」という声も聞いております。)

具体的な対処法

対処法

勉強が難しいという方は、できる範囲で学習をしていきましょう。

以下に、具体的なおすすめ方法を書いてみました。

まずは勉強してみる

まずは、しっかりと勉強をしていくことが必要です。

勉強についていけないということですが、もしかしたら勉強量が足りていないのかもしれません。

辛いかもしれませんが、まずは頑張って取り組んでみましょう。

もしかしたら、理解できるようになるかもしれません。

苦手分野は避けてしまいがちですが、しっかりと取り組んで見ることで「実は得意だった」というパターンもあります。

勉強しても分からなかったら相談

上記でも分からなかったら、周囲に相談してみましょう。

相談できる友達がいるようであれば、どんどん聞いてみると良いと思います。

学校には勉強についていけないお子さんもいますが、休み時間などに友達に聞きながら対処している人もいます。

周囲も勉強が分からないお子さんに対しては、意外に優しく教えてくれることも多いです。

とはいえ、「誰に相談して良いかわからない」「相談できる友達がいない」というパターンもあると思います。

そんな時は先生に相談してみると良いです。

先生に相談するのはハードルがいるかもしれません。

しかし、「自分の学習状況をわかってもらえる」「授業を改善してもらえる」などのチャンスもあります。

例えば、学校には勉強がついていけないお子さん向けに「支援員」を配置したり「TT(チームティーチング)」の制度をとっている場合もあります。

先生に相談すれば、こういった制度で自分を見てもらえる可能性も出てきます。

メリットは大きいです。

どんなポイントでつまづきやすいかを知る

次に、自分はどんなポイントでつまづきやすいのかを分析してみます。

難しい作業かもしれませんが、以下の2つのメリットがあります。

  • 勉強がしやすくなる
  • 先生に協力してもらいやすくなる。

つまづきやすいポイントを重点的に勉強していけば、学習時間を大きく減らすことができます。

ただひたすら勉強をしていると苦しいですし、やる気もなくしますよね。

また、先生から協力してもらいやすくなります。

「分からない」というお子さんは多いのですが、具体的にどこが分からないのかを分析できているお子さんは少ないです。

教員は基本的には教えるのが好きなので、分からないポイントを明らかにして質問にいけば大体は答えてくれると思います。(一部例外はありますが・・・)

ぜひ、実践してみてください。

友達の力を借りる

友達の力を借りるのは大切です。

勉強についていけないお子さんの中でも、クラスに馴染めているケースと馴染めないケースがあります。

この違いは、友達の力を借りるかどうかという部分が大きいです。

できないポイントや難しいことは、友達にどんどん聞いていきましょう。

友達に聞くこと自体は、先生も良しとしていることが多いです。

あえて「ミニ先生」を作って、友達同士の教え合いを授業内で実践している方もいます。

友達に聞くことに抵抗があるのであれば、無理する必要はありません。

しかし、できるだけ聞いた方が良いのは事実でしょう。

どうしても難しい場合は支援級への転籍も

どうしても、クラスでの学習についていけないようであれば「支援級」を検討するのもありだと思います。

しかし私の経験上、「通常級」から「支援級」に行くことは比較的簡単なのですが、「支援級」から「通常級」に戻るのは難しいです。

「通常級に戻りたい」と言いつつも、なかなか戻れない保護者の方も見てきました。

そのため、お子さんがどうしても辛く負担を感じているようであれば支援級を検討するのが良いかと思います。

あくまで最終手段とすべきです。

まとめ

勉強についていけないお子さんは多いので、珍しいことではありません。

とはいえ、学習が分からないと負担に感じますよね。

ぜひ、上記の内容を実践しつつ取り組んでみてください。