お子さんが発達障害で、不登校になってしまい困っているご家庭は多いと思います。
発達障がいをもっていると、どうしても学校が嫌になってしまいがちですよね。
- 不登校になってしまった場合はどうしたらいい?
- 専門家の目線で対処法が知りたい。
上記のように悩む人に向けて、元支援級担任の立場から記事を書いていきたいと思います。
3分程度で簡単に読むことができますので、ぜひ見てみてください。
発達障害の子が不登校になった時の対処法

まずは、親がしっかりと寄り添ってあげることが必要です。
きちんと話を聞いて、受け入れてあげるような形です。子供が学校に行かないと親は不安に思うかもしれませんが、叱りつけたりするのはやめましょう。
不登校のお子さんを見ていると、9割は人間関係だと感じます。
友達同士の関係がうまくいかなかったり、担任の先生からひどい扱いを受けていたり、親が育児放棄しているようなケースもあります。
発達障がいの子と聞くと、勉強ができなかったり運動が苦手だから学校生活に馴染めないのか?と思うかもしれません。
しかし、単純に苦手なものが多かったとしても学校に楽しく来ている人もいます。友達がいなかったとしても学校に来ている人もいます。
しかし、人間関係がうまくいかないと不登校になりやすいのです。
特に発達障がいの子は、人間関係でつまづきやすいです。
担任の先生が、障がいへの理解がなかったとしたら関係を作ることは難しいでしょう。
友達ともわかりあえず、孤独感を感じるかもしれません。
なので、まずはどんな状況であれ親が受け入れてあげる意識をもちましょう。
これが基本です。
また発達障がいの子に限ったことではないかもしれませんが、学校はかなり過ごしにくい環境になっています。
現場は忙し過ぎて、1人ひとりのお子さんを見る余裕がなかったりします。
最近のニュースを見れば分かると思いますが、教員の不祥事もたくさんありますよね。
そういった過ごしにくい学校の中で、毎日耐えてきたお子さんは偉いのです。
しっかりと褒めてあげるようにしましょう。
具体的な対処法

では、子供に寄り添った後は具体的にどんな風に進めていけば良いのでしょうか。
まずは担任との関係づくりに力を入れていきましょう。
子供が不登校になると、担任の先生を悪く思う人は多いと思います。
学校で担任の先生と接している時間は長いので、当たり前ですよね。
ですが、担任との関係が悪化してしまうと子どもが学校に行ったときに嫌な思いをしてしまいます。
うまい保護者だと、嘘でも担任の先生を褒めたり信頼していることを伝えたりしています。
なので、できる範囲で行っていくように心がけましょう。
たぶん、子どもが不登校だと担任から家に電話がかかってきたりしませんか?
そのときに、担任の先生に感謝を(嘘でも)伝えておくと子供のためになります。
「子どものため」と割り切っていきましょう。
支援級を勧められた場合
普通級にいて、学校生活になじめずに不登校になった場合は支援級を勧められることもあるかと思います。
その場合は、子どもの意思を大事にしましょう。普通級で学び続けたいと思うかもしれませんし、普通級の友達と一緒にいたいかもしれません。
個人的には、どちらでも良いのであれば普通級を勧めています。
以下の記事でも解説をしています。
不登校については、担任が変わったら状況が変化することも多いです。
クラス替えをきっかけに、子どもが学校に行きたくなるかもしれません。なので、できるだけ普通級で粘ってクラス替えまでやり過ごすのがおすすめです。
もし支援級に行く場合は、普通級でできる内容についても確認をしておきましょう。支援級にいるお子さんでも「交流授業」という形で科目によって普通級で一緒に学ぶことができます。
いきなり全部の教科を支援級で学ぶとレベルが合わないので、細かく決めておきましょう。
また支援級に行った後も、普通級に戻れずに苦労している保護者も多いです。
なので、きちんと普通級に戻れるのかどうかも確認しておきましょう。
ベストは転校してみる

戸建ての家だったり経済的な事情で難しいかもしれませんが、転校するのはかなりおすすめです。
実は学校によって雰囲気は全然違いますし、支援級の手厚さも違います。
支援級は、特別支援に詳しい人が担任の場合もありますが普通級で学級崩壊を起こした問題教員が担任になっている場合もあります。
状況が全然違うんですよね。
また、校長先生のカラーによっても学校の雰囲気は変わります。
校長先生が穏やかな人だと、子供や職員などみんなが穏やかに過ごしていることが多いです。
反対に、校長先生がずっとピリピリしていると学校全体がピリピリしていたりします。
なので転校する効果は、かなり大きいと考えていいですよ。
私も2つの学校で勤務しましたが、雰囲気が違い過ぎて驚きました。
できることをやる

お子さんが不登校になってしまうと、他の友達と比べて焦ったりすると思います。
しかし、学校にはいろんな能力の子がいて人それぞれですから焦る必要はありません。
障がいに対する理解は広がってきています。未来は明るいと考えて良いでしょう。
まずは自宅でできる簡単な課題から取り組んでいきましょう。そして、できたことは親がどんどん褒めることが大切です。
発達障がいのお子さんは、他人から叱られたりすることが多いので自信を失いがちなことが多いです。
ですが、1番身近な親がしっかりと子どもを褒めてあげることで子供は自信を取り戻すことができます。
「親が味方だ!」と子どもが感じれば、だんだん学校に行こうという気持ちも出てくることでしょう。
ぜひ、意識してみてくださいね。
まとめ
発達障がいの子が不登校になると、親としてもかなり焦るかと思います。
ですが、まずは落ち着いてできることから取り組んでいくように心がけてみてくださいね。