発達障害の子が増えすぎている理由について【元支援級担任が解説】

発達障がい 増える アイキャッチ その他

最近、発達障害の子がやたらと多いな〜と感じている人が多くいると思います。

学校などでも、かなり発達障害の子は増えてきているように感じます。

  • どうして、発達障害の子は増えているの?
  • 専門家の目線から、理由が知りたい

上記のように悩む人に向けて、元支援級担任の立場から理由を解説していきたいと思います。

3分程度で簡単に読むことができますので、ぜひ見てみてください。

発達障害の子が増えすぎている理由について

発達障がい 増えすぎ

発達障害の子が増えている理由ですが、大きく2つあるといえます。

1つは、障がいへの理解が深まったということ。これは割とポジティブな理由ですね。

もう1つは教員の指導力が不足していることです。

順番に解説をしていきます。

障がいへの理解が深まった

まず、以前に比べて障がいへの理解が深まったと言って良いでしょう。

街中ではバリアフリーなども多くあります。以前は、視覚障がい者が電車のホームで転落した事故などもありましたが、最近では多くの駅で柵をつけるなどの対策がされています。

新しくできたショッピングモールとかだと、車椅子の方が買い物できるようにいろんな工夫がされたりしています。

有名人の方でも、親戚に障がい者がいることをカミングアウトしたり自分自身が障がいを持っていることを言うケースも出てきています。

こんな風に、障がいがどんなものか社会全体での理解も深まっているわけです。

お子さんについても同様で、学校での言動や生活での様子などを見れば発達障がいというのがすぐにわかるようになってきています。

昔は「変わった子」「やんちゃな子」として扱われていましたが、現在はきちんとした診断のもとに発達障がいだとされているわけですね。

教員の指導力不足

もう1つは、教員の指導力不足です。個人的には、こっちの理由の方が大きいと感じています。

教員が忙しい、ブラックになっているというのは聞いたことがあると思います。

その影響で教員が1人ひとりの子に手厚く接することができなくなっているのです。

たとえば悩み事があるお子さんがいるとしましょう。以前であれば教員も余裕があったので寄り添って相談に乗ることなどができたかもしれません。(某ドラマ、◯八先生のイメージです。)

でも、今の先生は子供1人ひとりに寄り添っている余裕はありません。

結果的に、悩みに寄り添ってもらえない子供は問題行動を起こしたり、学校生活で落ち着かなくなったりします。教員との関係は、子供の態度に大きく影響します。

困り果てた教員は、自分の非を認めたくないので「子供が発達障がい」として責任を逃れようとします。

また、学力についても似たようなことがいえます。

学力が低いために発達障がいと認定されてしまう子がいます。ですが、そもそも教員の授業力も落ちています。忙しい先生が増えていて授業の準備ができていないこともあるでしょう。

また、教員採用試験の倍率も下がっているので授業がヘタな先生でも担任が持てたりします。

授業が下手だったら、当然子供の学力も落ちますよね。でも自分の指導力不足を認めたくないから、「子供を発達障がい」として責任を逃れようとするのです。

もちろん優秀な先生もいますし、子供が本当に発達障がいを持っているケースもあるでしょう。

ただ、学校の先生の都合で発達障がいと認定されている子供も増えているはずです。

検査は難しい

たとえば、担任の先生の都合で健常児でも検査を受けなければいけないこともあるでしょう。

でも検査はかなり細かくチェックするので、健常児でも何かしらの障がいが出てしまう可能性もあります。

実際に私も検査を受けたことがあるのですが、検査がかなり難しくて戸惑った覚えがあります。

一緒に受けた知り合いもかなり苦戦していました。

ということで、偶然検査に引っかかってしまうことはあるでしょう。

誰しもだらしない部分はありますから、学校から言われて検査をするだけでは発達障がいかどうかを見抜くのは難しいと感じます。

親自身が考えること

親自身 考える

学校の意見を鵜呑みにするのではなく親自身がしっかりと考えていくようにしましょう。

正直なところ、今の学校現場は子供1人ひとりにしっかりと向き合っているわけではありません。

「なんとなく落ち着きがない・なんとなく他の子より学力が低い」から発達障がいではないか?と言われているケースも多いはずです。

専門機関をたくさん回ってみてもいいですし、学校側が勧めたところ以外で検査を受けてみるのもいいと思います。

もし他の機関が「発達障がいではない」と言っているのに、学校と意見が食い違う場合はしっかりと主張していくことが大切です。

親のカンは大切ですから、しっかりと自分を信じていきましょう。

あとは、発達障がいと認定された人の中でも寝不足・運動不足など生活習慣がしっかりしていない人もいます。

生活習慣によっても、子供の様子が大きく変わっていくと思いますので親は意識してみてくださいね。

まとめ

発達障がいの子が増えている理由を挙げました。

今後も発達障がいと認定される子は増え続けると思います。

しっかりとした判断なのかは、確認しておきたいところですね。