発達障害で聴覚過敏を持つ子への接し方【元支援級担任が解説】

聴覚過敏 アイキャッチ 保護者

発達障がいのお子さんで、聴覚過敏を持っている場合にどうすればいいか分からないケースは多いと思います。

小さな音にかなり反応してしまったりするので、困る部分でもありますね。

  • 聴覚過敏の子には、どうやって接すればいい?
  • 専門家の目線で知りたい。

上記のように考える人に向けて、元支援級担任の立場から記事を書いていきたいと思います。

2分程度で簡単に読むことができますので、ぜひ見てみてください。

発達障害で聴覚過敏を持つ子への接し方

発達障害 聴覚過敏

発達障害で聴覚過敏を持つ子に対してですが、大きく3つの解決策があります。

順番に見てみましょう。

まずは環境を見直す

1番大切なのが、環境を見直していくことです。聴覚過敏でパニックになっている子は、環境を変えるだけで大きく状況が変わることがあります。

周囲のものを見渡しながら、音を小さくできないか考えてみましょう。

時計などは、秒針がなるものとそうでないものがありますので配慮できるはずです。また、学校だと机の裏にテニスボールをつけて音が鳴らないようにしているケースもありますね。

細かい点ではありますが、支援をするために行っている人も多いのでかなり効果的な方法だと言えます。

また、人の話し声に反応してしまう子も多いです。健常児でも、友達の話し声などが聞こえてしまうと集中力が下がってしまうケースはあります。

私も支援級の担任をしていましたが、友達などがいないところでは集中して取り組める子なども多くいました。

場合によっては、静かな場所で学習をさせるなどの工夫をしていくことが大切です。

子供への配慮

環境に配慮するだけでも状況はかなり変わってくるはずです。

とはいえ、かなりの聴覚過敏の場合は子供に対しても配慮をしていくことが欠かせません。

おすすめなのはイヤーマフを使うことです。発達障害のお子さんなどでヘッドホンのように耳当てをしているのを見たことがないでしょうか?

イヤーマフを使うことで、かなり音を経験することができるのでおすすめだといえます。

健常者でも集中したい時にヘッドホンを使ったり、最近だとノイズキャンセリングイヤフォンが流行っていたりしますね。

耳に音が入らないようにすることは、かなり効果があると言っていいです。

きちんと寄り添う

基本的なスタンスとして、子供にしっかりと寄り添うことは大切です。

発達障がいについてよくわからないと、子供になかなか寄り添えなかったりするものです。

しかし、きちんと寄り添う姿勢を見せることで子供の様子も大きく変わってくるものです。

聴覚過敏になった時は子供も大声を出したり、暴れ回ったりするかもしれません。こういう時はつい叱りつけたくなるかもしれません。

しかし、まずは落ち着いて話を聞いてあげるようにしましょう。

「音がうるさい」とか「静かな環境で勉強したい」とか子供なりに悩みを言ってくることだと思います。

うまく言葉にできないお子さんだったとしても、大人が寄り添ってあげることでなんらかのサインは出してくれるはずです。

それらに、冷静に反応していけばいいですね。

子供はサインを出している

サイン 出している

聴覚過敏のお子さんの場合は、何らかのサインを出していることが多いです。

そのため、大人がしっかりと見ながら対応していくことが大切です。

毎回同じタイミングにパニックになるのであれば、環境に何かしらの問題があるかもしれませんし嫌なものを指さしたり耳を塞いだりすることがあるかもしれません。

そういった小さな変化は見ておきたいところですね。

そして子供に我慢をさせるのではなく、すぐに取り除いてあげることが大切ですね。

聴覚過敏を解決させるために、子供に我慢をさせて慣れさせようとするケースもあります。しかし、それだといつまでも解決しませんし、子供にとっても困ってしまいます。

まずは、できるだけ子供にとって過ごしやすい環境を作ってあげることがとても大切です。

まとめ

今回は聴覚過敏について書きました。

困っている親御さんなどは、ぜひ参考にしてみてください。