家庭訪問について、ネガティブなイメージをもっている人は多くいるのではないでしょうか。
自宅に先生が来るということで、少し緊張したりもしますよね。
- 家庭訪問はなんでやるんだろう
- 「廃止すべき」という意見はないの?
上記のように考える人に向けて、元教員の立場から分析をしてきたいと思います。
3分程度で簡単に読むことができますので、見てみてください。
家庭訪問はすぐに廃止すべきだと思う

冒頭にもあるように、家庭訪問についてはすぐに廃止すべきだと思います。
理由としては、シンプルに意味がないからです。
私は2校の学校で勤務しましたが、どちらも家庭訪問はありませんでした。
もしまだやっている学校があるのならば、すぐにやめたほうがいいと感じています。
家庭訪問をする理由としては、「子供が育っている環境がわかる」「置いてあるものなどから、親の雰囲気がわかる」「通学路の状況がわかる」「家の場所がわかる」といったものがあります。
しかし、上記のものは家庭訪問をしなくてもわかります。
毎回のように忘れ物をしてくるお子さんがいれば、親のフォローが足りないのだろうか?と感じるでしょう。
集金を出すのが毎回遅い親だったりすると、だらしない親だと感じるかもしれません。
反対にいつも言葉遣いがキレイで、洋服もシワ1つないようばお子さんだったりするとかなり家庭環境が良いことは想像できます。
わざわざ家庭訪問をしなくても家庭の状態なんてすぐにわかるのです。
そんなことよりも、家庭訪問に行くにあたっては教員もかなり緊張します。
親なんて、もっと緊張しますよね。家に他人が来るわけですから。
そういったメンタル面でのマイナスが大きすぎます。すぐにやめるべきだと思います。
やるべきは家庭確認

とはいえ、子供の家の場所がわからなかったり通学路の状況がわからないのは担任としてはあまり良くないでしょう。
子供の緊急時には、すぐに保護者の自宅に行くことが求められるはずです。通学路についても子供が毎日通るわけですから、安全でなければなりません。
そこで、するべきなのが「家庭確認」です。
家庭確認は、担任がお子さんの家の位置をチェックする作業です。
家庭訪問のように担任を自宅に迎えるわけではないので、親も緊張せずに済みます。
担任も慣れてくれば、簡単に終えることができます。
双方にとってメリットが大きいわけです。
家庭確認は、一人で地道に進めていく作業なので教員にとってもかなり楽な作業だと感じましたね。
今後は、家庭確認が主流になるといいかと思っています。
教員はもっと線引きをすべし

全員ではないのですが、教員は自分のことを偉いと勘違いしているケースがあります。
そのため、「先生なんだから、他人の家に行ってもいい」「先生なんだから、どんなことを聞いてもいい」といった上から目線なケースもよく見られます。
しかし今の時代、他の人の家にあがるなんてかなり異様な光景です。
教員はもっと他の人との線引きをするように意識しましょう。
学校のことについては、家庭ではなく学校内の面談などで行うべきです。
また、聞く内容についてもデリカシーがないことがあります。
子供に対して「お風呂入ってる?」と質問しているケースもありますし、後輩に「結婚しないのか?」「1人暮らししないのか?」などとプライベートなことまで踏み込んでいるケースがたくさんありました。
保護者はあくまで他人ですので、しっかりと気を使って過ごすようにしましょう。
気遣いができれば、家庭訪問がどれだけ保護者に負担をかけているのかというのがわかってくるはずです。
まとめ
今回は家庭訪問についての記事でした。
家庭訪問を行わなくても、家のことを知る方法はたくさんあります。
探していくのも大切かもしれませんね。