研究授業で失敗した時の対処法【元教員が解説】

研究授業 アイキャッチ 教員

研究授業で失敗してしまって、凹んでいるという方は多いと思います。

多くの方が参観に来ていることもあって、失敗するとキツいですよね。

  • 失敗した時は、どうしたらいい?
  • 具体的な対処法が知りたい

今回は、上記の悩みをもつ方に向けて記事を書いていきたいと思います。

3分程度で簡単に読むことができますので、ぜひ見てみてくださいね。

研究授業で失敗した時の対処法

失敗 対処

研究授業で失敗した時は、気にしないのが一番です。

「気にしない」といわれても難しいとは思います。しかし、反省する必要がまったくないからです。

特にマジメな先生ほど、「自分の何がいけなかったからだろうか?」「どうすればうまくできるのだろうか?」とずっと考え込んでしまう傾向があります。

しかし、研究授業はいつもと環境が大きく異なっています。

失敗するのが、ある意味普通だったりするわけです。

私は6年間教員として勤めましたが、研究授業に成功した先生を見たのは1回あるかどうかのレベルです。

ベテランの先生でも失敗する時はありますし、新人の先生が大成功することもあります。

授業なんて人相手なのでどうなるかわかりませんし、運の要素も強いわけです。

ずっと研究授業のことを考えていたら、他の仕事が手につかなくなってしまいますよね。

教員はブラックでハードワークとも言われているので、気にせず次の仕事に取り組んでいく方が大切です。

しっかりと準備して授業をしたのであれば、それは十分すごいことです。

自信をもってくださいね。

研究授業が失敗しやすい理由

失敗しやすい

上記で、「研究授業で失敗しても気にしなくていい」と書きました。

なぜそう言えるかというと、研究授業は失敗する方が圧倒的に多いからです。(見ていて9割くらいは失敗していると思う。)

「なぜ失敗しやすいか」について、以下で解説しました。

緊張している

1つ目は、緊張しているからですね。

緊張していると、思うように授業を行うことが難しくなります。

適度な緊張だったら良いのですが、あまりに緊張しすぎると授業の進め方を忘れてしまったり子どもの声が入ってこなくなったりします。

焦りから強引に授業を進めてしまうこともあります。

上記のような状態になると、失敗に繋がってしまうことがあるのです。

とはいえ、研究授業で緊張するのは当然のことですよね。

ある意味仕方がないといえるでしょう。

子どもも緊張している

研究授業をする時に、教員は緊張していると思います。

しかし、教員と同じように子どもも緊張しています。

子どもが緊張していると、授業の難易度は一気に上がります。

手が動かなくなるお子さんもいますし、挙手をする子の数も減ります。

最近では「主体的な学び」が大切とされているので、子供から意見が出なくなるのは結構キツいんですよね。

子どもが緊張していても、授業は難しくなります。

子どもにあらかじめ指示している

研究授業は、予想外のことが起こるので失敗しやすいです。

その一方で子供から理想的な意見が出ていて、すばらしい研究授業を見たことがあるかもしれません。

そういった授業はいわゆる「成功している授業」といって良いでしょう。

しかし教師によっては、あらかじめ子どもに「たくさん挙手するように」「この質問では〜と答えるように」と指示しているケースがあります。

前もってシナリオを作っておけば、研究授業は成功しやすくなるでしょう。

とはいえ、前もって指示するのはズルです。あらかじめ子どもに内容を伝えるのは良い授業とはいえません。

あなたが授業に失敗したということは、誠実に仕事に向き合った証拠でもあるわけです。

自信を持って良いでしょう。

わざとコツを教えない

特に若い先生だったりすると、研究授業の前に先輩教員に教わりに行くこともあるかと思います。

ベテラン教員になると、授業の中で出てくる意見や必要なことがある程度予測できたりします。

しかしイジワルな先輩だったりすると、あえてそういったコツを教えない人もいます。

わざと困らせて、学ばせるようなタイプです。嫌な上司の典型ですよね。

成功している研究授業は、学年や周囲で協力しあって作られているものが多いです。

周囲が協力してくれなければ、失敗の確率は高くなります。

いい授業に嫉妬している

いい授業ほど、周囲からは酷評されやすかったりします。これは、本当に多いです。

教員は嫉妬をする人が多いので(特に公立)、うまくいった授業を見るのが面白くなくて粗探しをする教員もいるのです。

特に新人だったり若い先生の研究授業がとても良いものだったりすると、先輩教員が嫉妬しますね。

本当は良い授業を見た時に素直に褒めれば良いのですが、そういう人もあまり多くないのが現状です。

実際に授業をしてみて良い雰囲気だったならば、それは良い授業だったということです。

他人の評価は気にせず、自分を褒めてあげましょう。

周囲の先生に感想を聞きに行く

感想 聞く

研究授業が終わった後には、他の先生に授業の感想を聞きにいきましょう。

「なんでわざわざ感想を聞きにいかなきゃいけない?」と思うかもしれません。

もちろん、私自身も周囲の先生に聞きに行くのは意味がないと思っています。

しかし周囲の先生に感想を聞きに行くと、やる気がある感じに見てもらうことができます。

また、先輩教員のプライドを満たすことができます。

職員室で、圧倒的に過ごしやすくなるんですよね。

もちろん、意味の分からないアドバイスもくるでしょうし納得もできないかもしれません。

言っていることは、全スルーでOKです。

まとめ

研究授業で失敗した時は、かなりショックを受けることだと思います。

でも、失敗したのは教員が原因とは限りません。

ぜひ、自分を責めずに前向きに取り組んでいってくださいね。