発達障害の子に対する担任の態度が悪くて、困っているという保護者の方は多いと思います。
子供にはなるべく楽しく、学校で過ごしてほしいものですよね。
- どうして、教師の対応は悪いのだろうか?
- 良い対応をしてもらう方法はないの?
上記のように悩む人に向けて、元支援級担任の立場から記事を書いていきたいと思います。
3分程度で簡単に読むことができますので、ぜひ見てみてください。
発達障害の子への教師の対応が悪い理由

発達障がいのお子さんに対する教師の対応はなぜ悪いのでしょうか?
結論から言うと、障がいへの知識がない教員が多いからです。
私も発達障がいに関する知識を身につけたのは「特別支援学校教諭」の免許を取る時です。小学校教諭の免許をとるときには、障がいについてあまり学んでいません。
障がいへの知識がないままに現場に出るので、障がい児を「ただのやんちゃな子、手のかかる子」とみなしてしまうのです。
自分の指導力を問われる
クラスに発達障がいの子がいると、友達とのトラブルも多くなります。
また、他の先生からも「あのクラスは、トラブルばかり起きている!」というように評価されることになります。
障がいを持っている子がクラスにいればトラブルが多くなるのは当然です。それも含めてフォローしてくのが担任の仕事です。
でも障がいに対する知識がない教員ばかりなので、トラブルが多いクラスの担任を「指導力がない」というように評価してしまうのです。
当然、担任にもプライドがあるので自分の指導力を下げるような「発達障がいの子」への風当たりは強くなってしまいます。
協調性がない
学校の先生には、協調性がない人も多くいます。
そのため、「自分のクラスだけ見ていればいい、他の先生との関わりはできるだけ避けたい」という考えの人もたくさんいます。
クラスに発達障がいの子が1人いた場合、「管理職・支援員・支援級の担任」などたくさんの人との関わりが増えます。
そのため面倒に感じる担任の先生も多いんですよね。
でも、本来であれば組織で働いているんで協力するのは当たり前のことです。
そういう基本的なこともできていない人が、実は多くいたりします。
シンプルに余裕がないから
教員も子供が好きでなっていますから、発達障がいを持つ子もかわいく感じているケースが多いです。
ただ、シンプルに余裕がないんですよね。教員がブラックなのは聞いたことがあると思いますが、授業だけでなく、パトロールや事務仕事などがたくさんあります。
中学になると部活の指導なんかもあります。
本当であれば、授業についていけない子や学力が低い子に対しても手厚く指導するべきでしょう。
しかし、多忙化が原因で障がいを持つ子にじっくり向き合う余裕がなかったりするのです。
実際は手のかかる子ほど、かわいかったりするものです。
教員は夏休みや冬休みなどの余裕がある時は、クラスの発達障がいを持つ子を気にしている様子もあります。
良い対応をしてもらうためには?

じゃあ、担任の先生から良い対応をしてもらうにはどうしたらいいでしょうか?
1番良いのが、転校です。僕自身2つの学校で勤務したのですが、これほどまでに障がい児への接し方が違うのかと驚きましたね。
1校目は、グレーな子はどんどん支援級に移籍させる感じ。2校目は、グレーな子は管理職が空き時間でフォローしてでも普通級に残す。という感じです。
あとは、特別支援学校に転校するのもおすすめです。時間の流れも違いますし、教員も発達障がいに対する知識があります。
子どもへの接し方も温かいので、おすすめですね。
とはいえ、経済的な事情で難しいこともあるでしょう。その場合は、なんとかやり過ごすしかないですね。
小学校に通っている人は、中学に入るとだいぶ事情が変わると思います。小学校と中学校との関わりはほぼないので、子供への見方もリセットされると考えて良いです。
フットワークは軽く
子供が発達障がいを持っている場合、親はフットワークを軽くしておくべきだと感じます。
支援教育にも地域差があるので、子どもに合った教育ができる場所にすぐに行けることは大切です。
でも、例えば1戸建てを買ったりしたらすぐに引っ越しなどはできないでしょう。
でも賃貸なら、いきたい学校の近くに割と簡単に引っ越しができますよね。
子供に合った教育をするために、フットワークは軽くしておくべきだと感じますね。
まとめ
教師の対応が悪くて困るのは、割とありがちなことだと思います。
この記事を参考に、考えていただければ幸いです。