発達障害の子が癇癪を起こしてしまうけれど、どうしていいのかわからない保護者の方は多いと思います。
子供が暴れたりすると、焦ってしまうものですよね。
- 癇癪を起こしてしまったら、どうしたらいい?
- 専門家の目線で、対策が知りたい
上記のように悩む人に向けて、元支援級担任の立場から記事を書いていきたいと思います。
3分程度で簡単に読むことができますので、見てみてください。
発達障害の子が癇癪を起こす原因と対処法

発達障害の子が癇癪を起こす理由としては2つあります。「環境」と「指導」です。
どちらかがしっかりとしていないと、癇癪を起こすことに繋がってしまいます。
環境
まず環境ですが、基本的には健常者に合わせた環境になっていますよね。
なので障がい児に配慮をしなかったら、ストレスをためまくることになります。子供にとっても良くないですし、癇癪も起こしやすくなるでしょう。
障がいを持つお子さんは感覚が過敏だったりしますから、低刺激で過ごしやすい場所にしてあげる必要があります。
まずは、音が少なくなる工夫をしましょう。
友達がいつもケンカばかりしている環境では、障がい児が落ち着いて過ごすことは難しくなるでしょう。
また、イスの下などにテニスボールをつけて、音を少なくしている教室などもありますね。
そういった小さな音に配慮することで、子供が癇癪を起こす回数も変わってくることだと思います。
ほかにも、見通しをもてないことが子供のストレスになってしまうこともあります。自閉症の子だと、次にやることがわからないとパニックになりやすかったりします。
教室や部屋などのわかりやすいところに、1日の流れなどを作っておくとかなり落ち着いて過ごしやすくなるはずです。
指導
次に指導です。指導が間違っていると、子どもが一日じゅう癇癪を起こしてしまうこともあります。
逆に指導がしっかりとしていると、癇癪を起こさずにずっと落ち着いて過ごしているものです。
そのため、指導にはしっかりと気を配っていくようにしましょう。
基本的には、「褒める」ことを中心にするのが大切です。
発達障がいの子を大声で叱ったりすると、音が刺激になって癇癪をおこすこともあるでしょう。
また、発達障がいの子は自尊心が低いので叱られまくるとさらに自信をなくして問題行動を起こすことがあります。これも癇癪に近いものではあるでしょう。
ですので、まずはしっかりと子供に向き合いながらいいところを見つけてたくさん褒めることが大切です。
あとはお子さんがしっかりと見通しをもてるようにやることを最初に説明したり、文字だけでなくイラストを用いるなどしてストレスのかからない指導をしていきましょう。
寄り添う気持ち

子供がずっと癇癪を起こしているケースを見ていると、親や教師が子どもに寄り添わないケースが考えられます。
とにかく、自分の主張だけを押し付ける感じですね。
ですが、発達障がいの子は自分の気持ちを相手に伝えることが難しかったりします。
そのため、自分のことがわかってもらえないと癇癪を起こしたりしてしまうのです。
癇癪をなくすためには、とにかく寄り添いながら話を聞くことが重要です。
とはいえ忙しかったりすると、なかなか子供に寄り添ったりする余裕もないでしょう。
そんな時は他の保護者に様子を聞いたり、複数人で一緒に指導をすることが大事だったりします。
特別支援学校だと親や教師が子どもの情報を共有するためにたくさんコミュニケーションをとっていたりします。
支援級とかでも、1人一人に寄り添えるように複数人で指導をしていたりしますね。
癇癪を起こさないためには子供のことをしっかりと理解して、それに合った行動を大人がしていくことがとても重要になります。
まとめ
子供が癇癪を起こした時には、どうしたらいいか迷ってしまうものですよね。
ぜひ今回の記事を参考にしつつ、実践してみてください。