発達障害の子を指導していて、言葉遣いが乱暴だと感じることはあると思います。
できるだけきれいな言葉で過ごしてほしいと感じるものですよね。
- 何が原因で、乱暴な言葉遣いになってしまうのだろうか。
- 具体的な直し方はないのだろうか?
上記のように悩む人に向けて、元支援級担任の立場から記事を書いていきたいと思います。
2分程度で簡単に読むことができると思いますので、ぜひ見てみてください。
発達障害の子が乱暴な言葉遣いになる原因
発達障害の子が乱暴な言葉遣いになる原因としては、冷静さを失っていることが多いです。
普通に穏やかな生活をしているときに、乱暴な言葉を使う子はほとんどいないです。
しかし、何かのきっかけでパニックになったり怒ったりすると乱暴な言葉遣いをする子は多いですね。
では、具体的な場面を見てみましょう。
うまく言葉にできない
1つ目は、うまく言葉にできない時です。
発達障害の子は、その特性から言葉の数が少なく自分の考えていることをうまく伝えられていない可能性があります。
言葉が出ないストレスから、強く刺激のある言葉を口にしてしまう可能性があるのです。
状況をうまく説明できずにパニックになっているケースはありますね。
たくさんの刺激を受けている
発達障害の子は、障害特性から感覚が過敏であることが考えられます。
そのため、健常者よりもいろいろな刺激を受けていると考えていいでしょう。
すると、どうしても精神的に不安定になりがちです。家などでは乱暴な言葉遣いではないのに、学校などの大勢がいる場所だと乱暴な言葉遣いになるケースもあるでしょう。
そういう場合は、外部からの刺激が原因になっている可能性がありますね。
解決してあげる必要があるでしょう。
話を聞いてくれない
障がい児に限ったことではないですが、大人が話を聞いてくれない時に乱暴な言葉遣いになるケースもあります。
普通に話しても、自分のことに意識を向けてくれないからわざと乱暴な言葉を使って気を引こうとするわけです。
兄弟がいて他の子につきっきりになっていたり、クラスの中で自分だけ接してもらえなかったりすると乱暴になるケースはありますね。
身近な人や物の影響
子供は、身近なものからたくさんの影響を受けます。
特に近くの大人が乱暴な言葉遣いをすれば子供はすぐにマネします。実際に私も、穏やかだった子が乱暴な言葉遣いをする大人の前で言葉遣いが変わっていくのを見ています。
また、マンガなどにも大きく影響を受けるといっていいでしょう。
憧れているキャラクターが乱暴な言葉遣いをしていれば、子供も自然とマネてしまうはずです。
この辺りも、注意しなければいけません。
言葉遣いの直し方
では、言葉遣いを直していくにはどうしたらいいのでしょうか。
まずはしっかりと、子供に向き合うことが大切です。子供が乱暴な言葉遣いをしている場合、大人がきちんと向き合っていないケースも多くありますね。
「あなたを見ている」というメッセージを子供に伝えていく必要があります。
そして、子供の話をしっかりと聞く習慣をつけましょう。
大人でも考えればわかると思いますが、きちんと話を聞いてくれる人に対して乱暴な言葉遣いはしませんよね。大切に思えば、自然と穏やかな話し方になるはずです。
まずは、向き合いきちんと話を聞く習慣をつけましょう。
そして、子どもが冷静になってきたタイミングで正しい言葉遣いを伝えていくといいです。
冷静になってからだと、子供も割と話を聞いてくれると思いますのでしっかりとタイミングを考えていきましょう。
たくさん褒める
また、子どもができるようになったことはたくさん褒めるようにしましょう。
乱暴な言葉遣いをする子は、自分に自信がないために周囲に攻撃的になっていることも考えられます。
たくさん褒めて、子供が自信を持てるようになればだんだんと穏やかな性格になってくるはずです。
いいところをたくさん見つけて、認めていけるようにするとベストでしょう。
環境を変える
環境を変えるのも1つの方法でしょう。
たとえば、マンガの影響で言葉遣いが変わっているのであればその漫画をなくしてしまうのも1つです。
また、身近な大人の言葉遣いに影響されているのであればその大人から距離をおくのもいいでしょう。
マネできないようにすることで、かなり状況は変わってくると思います。
まとめ
子どもが乱暴な言葉遣いをしていたら、かなりショックも受けることだと思います。
今回の記事を参考にしつつ、指導をしてみてはいかがでしょうか。