障害をもったお子さんに楽しく遊んでほしいけれど、どんなものがいいのかわからないという方は多くいると思います。
遊びの種類も多いので、迷ってしまいますよね。
- どんな遊びが、おすすめなのか知りたい
- 遊ぶときに気をつける点はなんだろう?
上記のように悩む方にむけて、元支援級担任の立場から解説をしていきたいと思います。
学習の中でも、遊びの時間を多く取り入れてきたのでかなり信頼性があるかと思います。
2分程度で簡単に読むことができますので、ぜひ参考にしてみてください。
障害児に合った遊びは何がいい?

では、実際に障害児に合った遊びにはどんなものがあるのでしょうか?
大切にするべきなのが、「レベルに合っていること」と「友達との関わりがあること」です。
上記の中でも特に大切なのが「レベルに合っていること」で、難しい遊びをやらせてしまうと子供が興味を失ってしまうことがあります。
遊びから得るものはとてもたくさんあるので、なんとか注意をしてほしいところです。
また、友達との関わりがあることも重要です。
友達と遊ぶことで、コミュニケーション能力やトラブルが起こった時の対処法などのスキルを身につけることができます。
とはいえ、いきなり他の友達と一緒に遊ぶのは難しいと感じる子もいるかもしれません。
その場合は、無理して友達とは関わらせないようにしましょう。
最初はお子さんのペースで始めていくことが大切です。
具体的な遊び

では、実際にどんな遊びをすれば良いのでしょうか。
以下では好評だった遊びを挙げました。
太鼓ゲーム
1つは太鼓ゲームです。
YouTubeなどに太鼓の達人のプレイ動画がありますので、テレビなどでこれを流してあげます。
そしてお子さんには、段ボールで作った太鼓と新聞紙などを固めて作ったバチを用意してあげます。
あとは、テレビの画面に合わせてお子さんが太鼓を叩くだけです。
本物の「太鼓の達人」のゲームでもいいのですが、おそらく障がいを持つお子さんはプレイするのが難しいかと思います。
なかなかクリアできずに、ストレスを抱えてしまうかもしれません。
その点プレイ動画だどタイミングがぴったり合っていますし、毎回パーフェクトでクリアできます。
子どもも嬉しいですし、自信をもつことができます。
カラオケゲーム
2つ目はカラオケゲームです。特に、歌を歌うのが好きなお子さんにはおすすめのゲームです。
YouTubeでカラオケ映像がありますので、これを流します。
マイクはトイレットペーパーの芯に丸めた紙をつけるなどして、作りましょう。
あとは映像に合わせて歌うだけです。
本当のカラオケに行ければよいのですが、時間や金銭的なことからも難しいケースがあると思います。
家で気軽に始めることができるのがおすすめです。
タブレットでの学習ゲーム
障がいをもつお子さんの特徴として、タブレットが好きなことが挙げられます。
親御さんの中でも、子供がいつもタブレットを触っているといっている方はいました。
学校の中でも、ずっとタブレットに張り付いている子はいましたね。
そこでタブレットをたくさん使って遊ばせていきましょう。
最近だと学習アプリなどで、ゲーム感覚で勉強できるものも増えています。
漢字などもいいですが、お金の計算アプリとかだと実生活に役立つのですごくいいかもしれませんね。
ウノ
ウノもおすすめのゲームになります。
ウノの良さとして、ルールのわかりやすさがあります。
同じ色や数字を出していくということで、子供にとっても覚えやすいのです。
また順番に対する意識を身につけることもできるので、社会性の面でも成長があるはずです。
友達と遊ぶことに慣れていない場合は、スムーズにゲームを行うことができないかもしれません。
そんな時も、すぐに怒ったりしないように注意しましょう。
できるようになったことをたくさん褒めるように意識することで、子供も楽しく取り組めるようになってきます。
ナンジャモンジャ
ナンジャモンジャというゲームもおすすめです。
オリジナルの生き物のイラストが書いてあるカードがあるので、1人ずつ順番にめくっていきます。
その際にめくった人が、生き物に名前をつけてあげます。
何枚かカードを引いているうちに、前に出た生き物のカードが現れることがあります。
そのときに、名前を1番最初に叫んだ人が場にあるカードをすべてもらいます。
最終的に持っているカードの多い人が勝ちとなります。
ルールがシンプルな上に、名前をつけることで創造性を高めることができます。
またカードをもっている満足感も味わえます。
かなり楽しめるゲームとなっています。
レゴブロック
レゴブロックもおすすめの遊びです。性別を問わず、どの子も楽しく遊んでいる光景が見られました。
組み立てることで手先の運動にもなるので、障がいをもつお子さんにとってぴったりの遊びです。
サイズがいろいろあるので、お子さんの発達段階にあったものを選ぶようにしましょう。
レゴブロックの注意点としては、友達とのトラブルが起きやすいことがあります。
自分が欲しかったブロックを他の子にとられてしまい、ケンカをすることがあります。
また置いてあったレゴの作品を、他の友達が勝手に崩してしまうこともあります。
トラブルを防ぐために、親に余裕があってしっかり見られるときに行うのが良いかもしれません。
興味を持つことが大切

遊びについては、お子さんが興味を持てるようにすることが最優先です。
障がいを持つお子さんは、日頃の生活の中で困難を抱えていることが多くあります。
順番を守ったり、難しい学習を行う必要があったり、障がいへの理解がない先生に厳しく叱られてしまうこともあるかもしれません。
上記のようなストレスをたくさん抱えているのです。
そんなときに、楽しく遊べることはストレスを解消することに繋がります。
自由に表現することで自己肯定感も高めることができます。
子どもを遊ばせる中で、いろいろと気になる点もあるかもしれません。
しかし、まずは楽しむことを第一優先で取り組んでいくようにようにするとかなり良いかもしれませんね。
まとめ
障がいをもつお子さんにピッタリ合う遊びをすることで、たくさんのメリットを得ることができます。
ぜひ今回の記事を参考にしつつ、始めてみてはいかがでしょうか。