教員になるのに、不安を抱えている方は多くいると思います。
「教員の常識は、世間の非常識」という言葉があるように、教員独特のルールがあるので知っておくことは大切です。
筆者は2校で勤務しましたが、1校目では教員のルールがわからず失敗。
2校目ではある程度、暗黙のルールがわかってきたので仲良くしてもらうことができました。
退職時には、先生方から温かいメッセージまでいただいております。
- 教員の世界でうまくやっていきたい
- なるべく楽に仕事をしたい
そんな方に向けて解説していきます。
3分程度で簡単に読むことができますので、見てみてください。
教員の暗黙のルールについて解説

教員の暗黙のルールについては、人間関係が9割と言っていいと思います。
なぜなら、教育にはルールやマニュアルがないため正解がわからないからです。
1つの答えがないので、周囲の方針に合わせていくことが大切になります。
具体的な数字などで成果が分かればよいのですが、生徒の成長は数値化しづらかったりしますね。
テストの点などもあるものの、教員のおかげなのか生徒自身の努力なのかは分かりにくいです。
それよりも、個性的な先生方とうまくやっていくことに力を入れたほうが良いと感じます。
具体的な方法を、5つ挙げたので参考にしてみてください。
気が強い人が権力者
1つ目は、気が強い人ほど偉いということです。
教員の世界では性格によって、どれだけ偉いかが決まりがちです。
一般的な社会では、性格に関わらず「社長」が一番偉いのが一般的です。
しかし、教員の世界では一般教員であっても気の強い人が学校で1番偉くなることもあります。
たとえば「優しい女性の校長先生」と「気の強い年配の一般教員」の場合、後者の方が権力をもつことも考えられます。
会議などで校長先生が提案したことに対して、一般の教員が反対してあっさり変わってしまうこともあります。
ですので役職にかかわらず、気の強い先生を見抜いておくようにしましょう。
どれだけ間違ったことを言っていても、強く言った人が最終的に勝つのが教員の世界だったりします。
キーパーソンは教務主任
教務主任はとても重要です。
2校経験する中で、どちらも「教務主任」がとても大切にされているなあと感じました。
これには、以下の2つの理由があると思っています。
- 管理職と一般教員の橋渡し役だから
- 異動年数の違い
管理職と一般教員の橋渡し役だから
1つ目は「橋渡し役」についてです。
基本的に「校長・教頭」と「一般教員」は距離が遠いことがほとんどです。
重大なことがない限り、話すことも少ないです。
職員室では席の配置も離れていたりします。
それに対して、教務は一般教員と距離が近いのです。
日常的な子どものことなども話しますし、教務主任が授業の補佐に入ったりすることもあるので一緒に仕事もします。
さらに、教務主任は校長・教頭とも距離が近いです。机の配置が隣り合わせのこともあります。
学校運営などで「校長・教頭・教務」の3者で話すこともあります。
校長・教頭は、教務を通じて一般教員の情報を得ることも多いのです。
いわゆる「橋渡し役」ですね。全方位に関わりがあるのが教務主任です。
そのため、教務主任の先生と良好な関係を保っておくことは大切です。
悪い言い方をすると、「校長・教頭」に対して自分の悪口を言われることもあるかもしれません。
なので無理して頑張る必要はないですが、気遣いはしておくと良いと思います。
異動年数の違い
自治体にもよりますが、「校長・教頭」は短い年数で異動することがあります。
つまり、「校長・教頭」は入れ替わりが激しいということです。
それに対して、教務主任は一般教員と同じように1つの学校に長くいることがあります。
つまり、教務主任は偉い立場でありながら同じ学校に何年もいられるのです。
自然と、権力をもちやすくなります。
仕事をする中で、教務主任の先生から頼みごとがあるかもしれません。
しっかりと、確実にこなすようにしていきましょう。
コミュニケーションは取っておくべき
教員で仕事をする上で大切なのがコミュニケーションです。
「1人になりたい・黙々と仕事をしたい」という時もあるかと思います。
しかし、ある程度他の先生方と話をするのも大切です。
特に教員は学年単位で行動することがとても多いです。
自分がやるべき仕事があったとしても、一度手を止めて学年間のコミュニケーションを優先すべき時もあります。
仕事よりも、コミュニケーションが大切だと思って良いでしょう。
支援員や専科の先生だと、どこの学年にも属していないので難しく感じるかもしれません。
基本的には、自分が関わっている学年の先生と話をしておくのがベストです。
上司の言うことは絶対
教員の世界は年功序列で上下関係も強いので、「上司の言うことは絶対」といった雰囲気があります。
割と、体育会系なのではないかと思います。
とはいえ個性的な先生も多いので、先輩教員の言っていることが「おかしいのではないか?」と感じることもあるかと思います。
しかしどれだけ矛盾していても後輩が先輩に意見をしているのを、あまり見たことがありません。
先輩の言うことにはあまり意見せず、無難にやりすごすだけで良いでしょう。
先輩教員に「手伝い」の声かけ
先輩教員が仕事をしている時は、「手伝い」の声かけをしましょう。
自分が忙しかったとしても、一度仕事を放って手伝いに行く必要があります。
高身長な先生であれば、高いものを取ろうとしている先生を手伝うことができます。
力持ちな先生であれば、重いものを運ぶ手伝いができます。
そういった1つひとつの気遣いをしておくことで、職員室での居心地が変わってきます。
一般的な職場であれば、自分の仕事だけをしていても大丈夫かもしれません。
しかし、教員の世界では周りを見つつ「手伝いましょうか?」と声かけしていくことも大切です。
最初は難しいかもしれませんが、ぜひ意識してみてくださいね。
まとめ
教員の暗黙のルールは、最初のうちはよくわからないかもしれません。
しかし、上記で挙げたことが注意すべきポイントだといえます。
ぜひ意識しつつ、教員生活を楽に過ごせるようにしてみてください。