発達障害の子で、文章が書けなくて困っているというケースは多いと思います。
1人で文章を書くのは結構難しかったりするので、大変だったりしますよね。
- 発達障害の子に文章を書かせるにはどうしたらいいのだろう。
- 専門家の目線でアドバイスが欲しい
上記のように悩む人に向けて、元支援級担任として指導してきた立場から記事を書いていきたいと思います。
2分程度で簡単に読むことができますので、ぜひ見てみてください。
発達障害で文章が書けない子への対処法

基本的にはスモールステップで、出来ることからゆっくりと指導していくことが大切になります。
文章を書けないと焦ってしまい、つい難しい課題を与えてしまいそうになるでしょう。
とはいえ、文章を書くのは結構レベルが高いことだったりします。健常児でも、文章を自力で書けない子は割とたくさんいます。
なので最初は短くても簡単でもいいので、レベルを下げて始めていくようにしましょう。
白紙に書かせる
文章というと、原稿用紙をイメージする人も多くいると思います。
しかし、障がい児は細かい作業が苦手なこともあるので、原稿用紙の小さなマスに文字を書くのは結構難しかったりします。
割とストレスを感じてしまうことも多いでしょう。
文章の内容を考えるのも大変なのに、原稿用紙におさめるのも難しかったら文章を書くのを嫌になると思います。
そのためにも、まずは白紙に書かせることをおすすめします。字の大きさがバラバラでも、文が曲がっていてもいいです。
まずは、文章構成を自分で考える力を身につけていくことが大切です。
状況を聞きながら
文章を自分で考えるのが難しい場合は、大人が状況を聞いてあげるようにするといいです。
いわゆる「インタビュー」のような形式ですね。
「どこに行ったの?」「誰と行ったの?」「どうだった?」というように声かけをしてあげると、話してくれる子は多いです。
そして言ったことを「今言ったことを書いてみようか」というように促すと割とスムーズに書くことができます。
大切なのは子供が答えたことをそのまま書かせるということです。こうすることで、自分が考えたことを書くのでお子さんも自信をもつことができます。
文章を書けない子の多くは、何を書いて良いのかわからないケースがほとんどです。
そんな時は、大人が問いかけながら進めていくようにしましょう。
たくさん褒める
褒めるのは、大事なことです。
文章を書く時だけでなく、子供のしたことを1つずつ褒めることはやる気を引き出す上で欠かせません。
子供が自力で書けた時には、たくさん褒めるようにしましょう。
子供自身が、他の子と比べたりして文章を書くこと自体に自信をなくしているケースもあります。自信がないと書くことはできなくなってしまいますね。
自信を取り戻すことで、一気に学習効率もよくなります。
書き写させる
そもそも文章を書くことに慣れていない場合は、書き写させることから始めましょう。
自分で考えるのは、結構レベルが高いことだったりします。
文章を自分で考えているうちに、文の作り方や型などがわかってきます。
好きなキャラクターや子供が興味をもっているものを入れながら、親が文を作ってあげるのもいいかもしれません。
文を書くこと自体に抵抗をもっている子もいますから、書き写すことから始めるのはとても効果的です。
まとめ
発達障害の子が文章を書けないと、親としては焦るかもしれません。
しかし、ちょっとした工夫で書けるようになるケースも多いです。ぜひ実践してみてください。