管理職になりたくない教員も一定数いるかと思います。とはいえ、なぜ管理職になりたくないのかは気になるポイントでもあるでしょう。
- 教員が管理職になりたくない理由はなんだろうか。
- 現場の目線から、理由が知りたい
上記のように考える人に向けて、元教員の立場から記事を書いていきたいと思います。3分程度で簡単に読むことができますので、ぜひ見てみてください。
教員が管理職になりたくない理由

教員が管理職になりたくない理由についてですが、主に以下の4つの理由が考えられます。
参考にしてみてください。
現場から離れる
教員が管理職になりたくない理由として大きいのは、現場から離れてしまうことです。教員になる人の中には、子供と接するのが好きだったり教えるのが好きな人は多いです。
むしろ、それらがモチベーションで働いている人は多いでしょう。管理職になってしまうと子供と接する機会は大きく減ってしまうので、退屈だと感じることは多いはずです。
もちろん管理職の仕事も責任がありますし、場合によっては校長室に子供を入れて話をしているケースなども見受けられます。
とはいえ、学級担任と比べると子供と話す頻度は大きく減ってしまいますね。現場が好きな先生にとっては、管理職は結構きつい仕事だといえるでしょう。
人間関係が面倒
人間関係が面倒なのも1つの理由でしょう。
管理職になると、校長・教頭・教務の先生は昼の時間も一緒にいることが多くなります。会話をしなければいけないことも増えるので、結構面倒なことが増えるといえますね。
また、非常勤の先生やサポートで来る先生もいます。そういった先生は担任をもたないので職員室にいることが多いです。そういった先生との人間関係も調整しなければいけません。
非常勤の先生は年配であるケースも多く、管理職の人にとっては自分よりも年上のケースもあるでしょう。そうなると、先輩ということでさらに気をつかわなければいけません。
結構大変ですね。
学級担任だと、昼間は教室にいるので人間関係は割と楽です。子供と話していればいいので結構気楽だったりしますね。
偉くなった感じがしない
管理職というと、偉いイメージをもつ人も多いと思います。責任も増えるので、本来は立場的にも偉くならなければいけないものだといえるでしょう。
しかし教員に関しては、管理職になってもあまり偉くなった感じがしないのは特徴だといえます。
なぜなら、教員の場合は勤務年数によって権力が決まる場合が多いからです。特に公立の場合は顕著にだといえるでしょう。
例えば教務1年目の先生と、その学校に8年勤務している一般教員だと後者の方が立場が上だったりします。おかしな話ですね。
管理職よりも、学級担任をしているベテランの方が発言力があったりするのです。この状況では、管理職の仕事をしていてもメリットは少ないでしょう。
会議などでも、管理職が一生懸命に考えたアイディアに対して上から目線で反論してくる一般教員もいるのでかなり疲れるといえますね。
事務作業が多い
事務作業が多いのも、管理職のモチベーションが下がる理由だといえるでしょう。
管理職は子供と接したり勉強を教える時間は少なく、書類作りや会議の準備などの事務的な作業がとても多くなります。
事務作業が苦ではない人ならいいですが、教員は長時間労働ということもあってかなり長い間取り組まなければいけません。
かなり大変だといえるでしょう。
管理職になりたい人を増やすには?

では、実際に管理職になりたい人を増やすためにはどうしたらいいのでしょうか?
以下の点を意識すると、かなり管理職が増えてくると言って良いでしょう。
給与を増やす
1つ目の方法としては、給与を増やすことですね。
やはり給与の割に仕事が多いこともあって、やる気が出ないという管理職の人は多いといえるでしょう。管理職の手当などはしっかりと貰えるとは思いますが割に合っていないのが現状だと言えます。
しっかりと給与を増やすことが大切です。
仕事が嫌な人はいるかもしれませんが、給与があることでかなりモチベーションがあがってくることも事実ですよね。
お金に配慮することはかなり重要だと言えます。
仕事量を減らす
管理職の仕事量を減らしていくことも大切なことです。
担任の先生も忙しい部分はありますが、管理職もかなり忙しい思いをしていると言って良いでしょう。
日々の事務作業はもちろんですが、担任が休んだ時には代わりにクラスに入ったりしなければいけません。普段接している子供ではないので言うことも聞きにくいですし、精神的な負担も大きかったりします。
担任が休んだ時には、管理職に任せるのではなく代わりに入る先生を探した方がいいかもしれませんね。
また事務作業についても、できることについてはなるべくボランティアの先生なども雇いながら解決していく必要があるかもしれません。
子供と接する機会を増やす
管理職がつまらないと感じる人の中には、子供と接することが少ないからというのも理由の1つでしょう。
やはり子供が好きで教員になっている人は多いですから、管理職の人も子供を見る機会があるといいですね。
学校によっては、休み時間に校長室で子供を見ているケースがあります。不登校の子についても、管理職の人が見たりしてモチベーションが上げられるといいですね。
事務作業を減らして、子供といる時間が増やせるとベストかと思います。
管理職の権力を強く
管理職の権力が弱すぎるのも大きな問題だといえるでしょう。責任が大きいにも関わらず、発言権が弱すぎるのであれば、管理職をするモチベーションも下がります。
しっかりと管理職が発言権をもって、学級担任はそれに従わなければいけないという上下関係を作ることが必要になってきます。
まとめ
教員が管理職になりたくない理由は、結構たくさんあったりします。
今回の記事を参考にしつつ、活かしてもらえれば幸いです。